＊Don't wanna lie and cry again＊ (ページ10)

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それから２日後、初めてのノー残業デーがやってきた。

ミンギュによって解決したことを話せば少しホッとしたような表情で「ウォヌもありがとう」と言ってくれたのが申し訳なく感じた。

「それでなんだけど、ミンギュのやつがお前と食事したいって言ってるんだけどどうかな？仕事帰りにでも飲みに行ってあげてくれない？」

「ウォヌも来るんでしょ？」

「俺も行くって言いたいところだけどあいつのことは信用できるし、それに俺がついてきてもいいからって何度も言ってたんだ。二人で飲みにでも行きたいんじゃないか？」

「ウォヌが来ないなら私も行かない。やましいことがあるとは思ってないけどそれでも私がなんか嫌かな...あ、でも、もちろんミンギュくんとは仲良くなりたい！」

「ふっ、ありがとな。じゃぁ、俺も行くからミンギュと約束してやってくれる？」

「うん、楽しそう！」

「これからミンギュに電話でもしてみる？」

「いいねいいね、してみたい！」

ハンドフリーでいきなり電話をかけると少し疲れた様子のミンギュが電話に出て「ヒョン？何？どーしたのー？」と間の抜けた話し方で話し始めた。

「どうした？なんか疲れてる？」

「いや、なんか知らないんだけど先輩に気に入られちゃったみたいでさ、飲みに連れて来られたんだけど酔い回りすぎたみたい」

「は？お前それ先輩の前で今そんなこと言ってるのか？」

「ん？トイレ行って戻って来ないなぁー」

「ぶっ倒れてるんじゃないの？」

「えー、それすごいダルいじゃん！えー、ヒョーン助けに来てよー。俺も酔っ払いなんだよー」

隣で一緒にこの会話を聞いているAに目を向ければ笑いを一生懸命堪えているようだ。

腕をツンツンとして話してみてとケータイを指で指して促せば「ミンギュくん？こんばんは」と笑いを堪えながら話し始めた。

「えっ！Aちゃん！？あれ、もしかしてデート中だった？」

「はい、デート中です。大丈夫ですか？」

「うん、全然！全然大丈夫なった！」

さっきとは違ってハキハキとしっかり話し始めたミンギュに俺が笑ってしまう。