＊Don't wanna lie and cry again＊ (ページ8)

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episode8 ページ8

だけど話を聞けばあまりの自分の不甲斐なさに落胆した。

「ウォヌ....？怒ってる....？」

何も答えられずにいると心配そうな顔で見上げてくるA。

「いや、そうじゃなくて....俺のせいだよな、きっと...ごめん...」

彼女の話はこうだった。

1ヶ月ほど前、帰り道にばったりミンギュと会った事があったらしく、会社近くで二人で立ち話をしていたら通りすがりのあの先輩がミンギュに話しかけるついでにと挨拶を交わしたらしい。

だけどそれがきっかけで帰りの時間が重なるたびに話しかけられるようになって、それだけなら良かったものの何度もしつこく食事に誘ってくるようになったみたいで。

いろんな理由をつけては断っていたらしいんだけどうまく断りきれなくなって彼氏がいることを伝えたらしい。

そしたら「そんなの知ってる、でも僕には関係ない。ただ君が好きなだけだから」なんて言われたらしい。

それからもしつこいようで。

「ウォヌは何も悪くないよ、自分をそうやって責めないで。でも...どうしたら良いかな...？」

「明日、俺が先輩と話してみる」

「ごめんね、ありがとう。言い出せなかったことも頼りなかったとかじゃないんだけどなんかごめんなさい」

「俺こそ気がついてあげられなかった、ごめん。俺さ、わりと鈍感な部分あるから何かあったらすぐに話して欲しい。助けになりたいから」

「うん、ありがとう」

俺たちには話をする時間が必要なのかもしれない、そう思い二人で決めたこと。

これからは週に2回、仕事終わりに夜の散歩をしようと。

ノー残業デーとうたって。