＊Don't wanna lie and cry again＊ (ページ7)

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episode7 ページ7

ミンギュとお昼を食べたあの日以来、Aと俺の噂はあっという間に社内で広がっていった。

お弁当を渡しに来ていた彼女のことを見かけた先輩が付き合ってるのかどうかしつこく問いただしてきて嘘をつくこともないだろうと認めればなんだかがっかりした様子で去っていった。

その次の日から社内中に知れ渡っていった。

後にミンギュから聞いた話だけど、その先輩は会社帰りに度々見かける彼女のことが気になっていたらしく、声をかける勇気がなかったせいで俺に先を越されたとかなんとかボヤいてたらしい。

と同時にミンギュから「あの先輩には気をつけろ」と謎のアドバイスをもらっていた。

その理由もわからないまま、特に気にもしていなかったけどとうとうその理由がわかる時が来た。

時は過ぎそれから1ヶ月。

だんだんと昼休みの時間をとる時間が遅くなるほどに忙しくしていた俺はAとのランチをする事がなくなっていた。

都合が合えばたまに一緒に帰ったり、休みの日にデートに出かけるくらいの頻度になっていた。

だから俺は何も気づいてあげられなかった。

「最近どうした？上の空なこと多くない？」

デートの帰り道、彼女を家まで送る途中この日一日気になっていたことを聞いてみた。

「うーん、実は最近少し悩み事があって...」

「悩み事？何？どうした？」

「じゃぁ、勇気出して話すね。あの、だけど勘違いしないで欲しいんだ。隠してたわけでも知られたくなかったわけでもないから、そこだけは伝えとく。ウォヌにも影響あるかもしれないと思ったら言い出せなくて...」

「ん、分かった」

少しでも安心して欲しくて不器用ながらも繋いでいた手を離してAの肩を抱き寄せながら歩く。