＊Don't wanna lie and cry again＊ (ページ26)

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episode27 ページ26

起きたときに何か食べられるものがあった方がいいよなと思ってキッチンに行くと作った記憶のない食べ物がタッパーに詰められて冷蔵庫にしまわれていた。

誰か来たのか？

不思議に思ったけどAが起きてから話を聞けばいいやとお風呂に入ったり、少し仕事をしたりしていればひょっこりとAが起きてきた。

「あれ、ウォヌ帰ってきてたんだね。おかえりなさい」

「ただいま。調子はどう？」

「うん、だいぶ良くなったみたい。薬飲んで寝たからかな」

「それなら良かった。そういえば誰がここに来たの？」

「あ、それが...お母さんが来て...」

「お母さん？！」

あまりにも想像しいなかった答えが返ってきたものだから大きい声を出してしまった。

「ウォヌに連絡しようとしたんだけど仕事中に申し訳ないかなと思ってお母さんに連絡したの。迎えに来てくれてそのついでにご飯も少し作っていってくれたんだ。連絡しなくてごめんね....」

申し訳なさそうな顔をして近くまでやってきて椅子に座ってる俺のことをギュッと抱きしめてくれた。

「はぁ....心配したけどそれなら安心した。どうやって帰ってきたのかと思って焦ったよ」

「後から反省した。連絡しなかったこと心配させちゃうんだろうなと思って後悔した。ホントにごめんね」

「何もなかったならもういいって。それよりまだ少し熱いな。熱は完璧に下がってなさそうだな」

「これこらはちゃんと髪の毛乾かします」

「それ前にも聞いた」

頭を撫でてあげれば嬉しそうに手を伸ばして頬にキスを落としてくれたからそれで許そう。

「お母さん、同棲してること心配したんじゃないか？こういうときに助けにならないような奴と暮らしてるなんて」

「そんなことないよ。ウォヌがどれだけ良くしてくれてるか話してるから安心して帰っていったんだよ」

「お母さんにもお礼伝えといて。料理までして行ってくれたみたいだし」

「伝えておくね。お母さんもお節介な部分あるから好きでしてることだよ、きっと」

「優しそうなお母さんなんだな」

「うん、すごく暖かい人だよ」

家族を大事にする人ってそれだけでも美しい人に思えて心が暖かくなった。