＊Don't wanna lie and cry again＊ (ページ17)

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episode17 ページ17

あれから仕事をしながらAの引越し作業を手伝う日々が続いていた。

あまり物を置かないタイプのAの荷物はそれほど多くもなく、何日もしないであっという間に作業は終わった。

トラックを借りて自分たちで引越し作業をしたから思ったよりも大変で騒々しかったけど、最終日はミンギュにも手伝ってもらってようやく二人の生活が始まった。

「なんだかここまで来るのにすごい早かったね」

引越し作業が終わって、手伝ってくれたお礼にミンギュも連れて少し遅めのランチをしている。

まさか同棲を始めるなんて思ってなかったとでも言いたそうなこのミンギュの一言。

「私の方がビックリだよ。ミンギュも思ったでしょ？ウォヌが誰かと一緒に暮らすような人じゃないって」

「うん、思ってた」

「こういうのめんどくさがりそうだもんね」

「うん。絶対そうだと思ってた」

「私は猫じゃないってちゃんと分かってるかな」

「どうする？帰ってきてキャットフード準備されてたら」

「おい、お前らは一体何を話してるんだ？俺の悪口だよな、それ」

黙って聞いてれば二人して人をバカにして。

「でもさ、寝不足で会社に来ることないようにね。そんなヒョン見たらどんな夜を過ごしたのか気になっちゃうから」

「バカ！こいつの前で変なこと言ってるなよ」

慌ててミンギュの口を押さえてAの方を見れば楽しそうに笑ってるけど。

「えー、ヒョン何想像してるのー？やらしいー！Aヌナと時間気にせず話せるから寝不足になっちゃわないかなって心配しただけなのにー」

「やだー、ウォヌやらしー！」

ホントにこいつらは.....

「お前のせいだからな、ミンギュ。こいつがこんなこと言うようになったの」

「え、そうなの？僕色に染まってるの？」

「バカ、そんなこと言ってないだろ」

ポカッと軽くミンギュの頭を小突いて器に残ったスープをズズズーっとすすった。

はぁー、しばらくはミンギュと合わせるの控えよう。

この時そう強く思った。