131-ジョンハン- ページ31
次の日、やっぱりぐっすり眠ることができなかったせいでだるい体を起こして水を飲みにリビングに向かうと同居人がキッチンで何かしていた。
「おはようございます」
「おはよ...」
「もしかして、昨日私に毛布かけてくれたのジョンハンさんですか?」
「あんなとこで寝てたら風邪引くぞ」
「すいません、ありがとうございました。お洗濯して返します」
「別にいいよ、そこまでしなくても」
聞いているのか聞いていないのかわからなかったが、返事が返ってこない。
まぁ、いいやと冷蔵庫から水を取り出してコップに注いでいると何だかいい匂いがしてきた。
「ジョンハンさんも食べますか?フレンチトースト」
「ありがとう」
器用にお皿に盛り付けて二人分のフレンチトーストをテーブルに並べてくれた。
席について一口頬張るとほのかな甘さが口の中に広がったと思えば一瞬で溶けてしまう。
「何これ、めっちゃおいしい」
「昔、お父さんがフレンチレストランで働いていてそこで出してたフレンチトーストのレシピ教わったんです。だから間違いない美味しさです」
「へぇー、すごいな、お前の父さん」
あっという間にペロリと平らげごちそうさまと流しにお皿を持っていくと片付けるから置いといてと言われ、そのままその通りに流しに置いた。
「最近様子がおかしかったのってウォヌのことがあったから?」
「え、知ってたんですか?」
あぁ、聞くんじゃなかった。
本当だったんだと分かったら余計に気分が下がってしまった。
ここのところ情緒不安定だよなと思いながら、聞いてしまったのは自分だから話を聞くほかなかった。
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miwol(プロフ) - ぷぅさん» 読んでいただき、そしてコメントもありがとうございます!終わりに近づいてきてるのでこのまま楽しんで読んでくださると嬉しいです^_^ 引き続き毎日更新目標に頑張るので是非毎日見にきてください!! (2019年1月20日 10時) (レス) id: 1e4145c4eb (このIDを非表示/違反報告)
ぷぅ(プロフ) - 初めまして!このお話の結末がすごい楽しみすぎます!!!!!更新頑張ってください! (2019年1月20日 7時) (レス) id: fc259b1187 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:miwol | 作成日時:2019年1月8日 11時