よんじゅうきゅう ページ8
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「ひょ〜ん！買ってきたよ〜…あれ？誰？」
後ろを振り向くとコンビニの袋をわ〜って持ち上げてふにゃふにゃ笑ってる猫みたいな、これまた綺麗な顔の人が立っていた。
誰だろう？ヒョンって言ってたから私と同い年か1つ年上？
「ありがとう、テン」
「はいは〜い。で、誰？この子？」
「テン」と呼ばれるそのお方はテヨン先輩の横に座ると私のことを不思議そうな目で見つめた。
「あ〜これは同じサークルのA」
「(こ、これって…)」
「Aちゃんって言うんだ〜！僕はテンです！…あ！もしかして、テヨンヒョンの彼女さん？」
「全く違う。さ、腹減ったから食お」
「なんだ違うんだ〜あ、Aちゃん、ここ座っていいよ！」
そう言ってさっき持ってたコンビニの袋をガサガサと漁ってケーキやらマカロンやら、思わず「女子か！」ってツッコみたくなるような食べ物をいくつも出してきた。
「ケーキとか2人分しか買ってきてないからAちゃんの分無いや…」
「そんな大丈夫ですよ！私、おにぎりあるんで、」
「よかった〜」と言ってふにゃあと笑うとテヨン先輩と2人できゃっきゃしながらケーキを食べ始めた。
テヨン先輩の話によると、テンさんはドヨン先輩と同い年で、タイからの留学生なんだとか。
大学内で道に迷っていたテンさんが近くにいたテヨン先輩に声をかけたのがきっかけで、話していくうちにダンスが得意とか、甘いものが好きとか意外と共通点が多くて仲良くなり、今ではこうやってたまにお昼に2人でケーキ食べたり放課後ダンスしたりしているらしい。
3人でご飯を食べながら話していると、テンさんが「オッパ」って呼ばれたいと言い出したから、私が「テンオッパ」と呼ぶと凄く喜んでいた。
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作者名：ラて | 作成日時：2018年3月16日 17時
