ベタだけど。2 (ページ5)

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よんじゅうろくページ5

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「はは、ユウタ先輩、やっぱり不器用ですね」

「やっぱりってなんやねん！今日はちょっと調子悪いだけやっ」

ユウタ先輩が来てから一時間経ち、ようやく出勤したユウタ先輩に今ラッピングを教えている真っ最中。

予想通りユウタ先輩は不器用で、お世辞にも綺麗とは言えない花束が出来上がる。

「う～ん、微妙やなあ、Aがやってるの見たらうまく出来そうな気がしたのにな」

「最初だから大丈夫ですよ。いっぱい練習して行くうちに、綺麗に作れるようになりますから」

「せやな！頑張る！」と言って初めて作った花束を大事そうに抱えるユウタ先輩を見ていたら、嫌なこととか忘れられる気がした。

「なあ」

「はい？」

「スチョンとなんか、あった？」

「、え」

わかりやすく動揺した。
まさか、ユウタ先輩に勘づかれるなんて。

スチョンが言ったとか？
でも、私がユウタ先輩のこと好きって知ってるし、言うわけないか……

「今日スチョン珍しくドンスたちと飯食ってたからさ～いつもA達と一緒やろ？だから何かあったのかなって、」

「、何もないですよ？」

「そう？ま、なんかあったら相談してきてええから。俺、一応オッパやし！」

ニカっと笑うユウタ先輩を見て胸が締め付けられた。

相談か……したいけど、それは難しいよね。
私の気持ちもバレちゃうし、スチョンにも悪いし。

ありがとうございますとお礼を言うと、「おう！」と得意げに笑った。

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