【呪術廻戦】精一杯の声を君に【狗巻棘】 (ページ4)

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3話ページ4

グランドには既に、五条先生と3人の知らない人がいた。

五条｢お、来たね〜。じゃあ、まず自己紹介から始めようか｣

『そうですね。えっと、はじめまして。城崎Aです。今日からよろしくお願いします！』

そう言って軽く礼をすると、3人はパチパチと手を叩いた。

真希｢私は禪院真希。苗字で呼ぶんじゃねえぞ｣

パンダ｢突然変異呪骸のパンダだ。よろしくなー｣

真希｢そして、呪言師の狗巻棘だ。語彙を絞るために、おにぎりの具だけで会話している｣

狗巻｢こんぶ｣

禅院先ぱ…真希先輩に、パンダ先輩に、狗巻先輩か…

仲良くできそう！
人外いるけど

五条｢よし！自己紹介も終わったみたいだし、授業を始めよっか！

今日は皆で組手をします！
ああ、棘とAは術式使っちゃダメだよ｣

棘｢しゃけ｣

『了解です』

五条｢それでは、組手のペアを発表したしまーす！｣

ペアは、
虎杖くんVS狗巻先輩
AVS真希先輩
伏黒くんVSパンダ先輩

人数の関係で、とりあえず野薔薇ちゃんは後でになった。

五条｢じゃあ、はじめ！｣

五条先生の合図と同時に、真希先輩がこっちに向かってきた。

すんでのところで真希さんの拳を避け、私も攻めていく。

そのまま何分か互角の戦いが続いたけど、結局私が少しミスをしてしまい、負けてしまった。

野薔薇｢やー、惜しかったわねー。じゃあ次交代ね！｣

『やっぱり2年生は強いね…野薔薇ちゃんも頑張ってね！』

野薔薇｢ありがとﾆｺｯ｣

木陰に座って、ボーッと皆を眺めていると、狗巻くんが近寄ってきた。

『狗巻先輩、どうしたんですか？』

狗巻｢ツナ｣

そう言って先輩は、私に手に持っていたお茶のペットボトルを見せた。

なるほど、休憩か。

そのまま狗巻先輩は私の隣に座り、お茶を飲み始めた。

狗巻くん、素顔すごくかっこいいな…

普通に学生やってたら、たぶんモテてたんだろうな…

なんて、彼の顔を眺めながら考えていると、不意に先輩と目が合った。

狗巻｢こんぶ？｣

『え！？あ、いや、なんでもないです…すみません』

そう言って視線を足下に移すと、遠くから五条先生が話しかけてきた。

五条｢Aー、次は棘と組手やってー。恵を休憩させとくからー｣

『はーい！』
狗巻｢しゃけー｣

2人同時に立ち上がって、私達も組手を始めた。