15話 ページ16
『あの、先輩…?』
どうしたんだろ、私も自分の紅茶飲みたいんだけどな…
狗巻「ヅ、ヅナマヨ゛!」
先輩は私の腕を離して、自分の部屋の中を指さした。
もしかして、入ってってこと?
その瞬間、なんだかとても嬉しくなって、私は元気よくOKの返事をした。
・
狗巻先輩の部屋は、ほとんど物が置いていなくて、シンプルな部屋だった。
先輩はベッドに腰掛けたから、私も隣に座ることにした。
先輩は片手で制服のチャックを開き、少しカップの中を冷ましてから、中身を口に運び始めた。
(やっぱり狗巻先輩、かっこいいな…)
ぼんやりとそんな事を考えていると、不意に先輩がこっちを向いた。
狗巻「こんぶ?」
『ああ、いや…先輩はかっこいいなあって思って』
何も考えずにそう言った。
狗巻「っ!?///」
…ん?今私なんて言った?
…あっ
『ち、違います!いや、違わないけど…///ぼーっとしてたらつい…///』
慌ててそう弁解すると、狗巻先輩は「しゃ、しゃけ…」と顔を赤らめながらも受け流してくれた。
はあ…無意識って怖い。
『そ、そういえば!狗巻先輩は授業出なくて良かったんですか?』
なんとか気まずい雰囲気から抜け出そうとして、そう話題を振った。
先輩は少し考えたあと、いたずらっぽく笑って、人差し指を自分の唇に軽く当て、「ツナツナ!」と言った。
その表情がなんだかすごくかわいくて、私は思わず吹き出してしまった。
『ふふっ先輩もですかw実は私もなんです』
そう言って、先輩の真似をして同じポーズをする。
今度は、2人同時に吹き出した。
そのまま長い時間を2人で話していて、気づいたら5時半を過ぎていた。
『じゃあ、そろそろ私は帰ります。色々お話してくれてありがとうございました』
先輩からカップを受け取って、ドアの方に向かう。
あ、そうだ、すっかり聞くのを忘れてた。
『流石に本調子ではないでしょうけど、喉、少しは楽になりましたか?』
ドアの前で振り返って先輩に話しかける。
狗巻「しゃけしゃけ!」
よかった、楽になってるんだ。確かに声もそんなにガラガラしていない。
『それは良かったです。じゃあ、また明日』
軽くお辞儀をして、私は幸せな気分に浸りながら自室に戻った。
飲むのを忘れていたミルクティーは、完全に冷めてしまっていた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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ひがん(プロフ) - はなはだしい 草 (2021年4月18日 15時) (レス) id: 1d1bd5d946 (このIDを非表示/違反報告)
玖瑠実(プロフ) - ひがんさん» レス遅くなってごめん!「はなはだしい」って打ったら出てくるよ! (2021年4月17日 19時) (レス) id: 6a5d4d499c (このIDを非表示/違反報告)
ひがん(プロフ) - 確かに。そういえばパパ黒の「甚」ってなんて打てばでますかね? (2021年4月6日 12時) (レス) id: 1d1bd5d946 (このIDを非表示/違反報告)
玖瑠実(プロフ) - 伏黒はいつでも最高ですよ← (2021年4月5日 0時) (レス) id: 6a5d4d499c (このIDを非表示/違反報告)
ひがん(プロフ) - おおお!更新がはやい、、、!そして恵ん最高かよ(≧∇≦)b (2021年4月2日 20時) (レス) id: 1d1bd5d946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玖瑠実 | 作者ホームページ:https://twitter.com/kuruton_cm_?s=09
作成日時:2021年3月23日 19時