【呪術廻戦】精一杯の声を君に【狗巻棘】 (ページ13)

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12話ページ13

次の日、アラームの音で目が覚めた。

起き上がってそっと床に足をつけてみると、昨日の痛みは綺麗になくなっていた。

流石硝子さんだなあ…

大きく1つ伸びをして、テキパキと朝の準備をして、教室に向かう。

鼻歌に合わせて足を動かしていると、後ろから｢昆布～！｣と声がした。

振り向いてみると、狗巻先輩が薄紫色の目を細めて、手を振って追いかけてきていた。

『おはようございます、狗巻先輩！』

狗巻｢しゃけ！いくら？｣

足の傷があった辺りの部分を指さして聞いてきた。
｢大丈夫？｣という意味なんだろう。

『硝子さんのお陰で、今はすっかり元気です！』

狗巻｢しゃけ！｣

2人で話しながら歩いていると、ちょうど教室の前でパンダ先輩と真希先輩に会った。

パンダ｢おはようさん、2人共。もう怪我は大丈夫なのか？｣

狗巻｢こんぶー｣

『おはようございます！すっかり良くなりました！』

真希｢なら良かった。そうだ、A。午後から報告書書くから、2年の教室に来い｣

『了解です！ご飯食べたらすぐ行きます』

真希｢ん。じゃあ後でな｣

『はい！』

報告書って少し面倒くさそうだけど、真希先輩と狗巻先輩と話せるってことだよね。

だったら少し楽しみかも。

先輩達に軽く手を降って、私は教室に入った。

ーーーーーーー

五条｢野薔薇ー。なんか面白い話してー？｣

野薔薇｢ないわよ。伏黒、あんたそこでランバダでも踊りなさいよ｣

伏黒｢嫌に決まってんだろ…｣

時計を見ると、まだ９時。授業(と言っても五条先生が面倒くさがって、自習だけど)を始めてからほとんど経っていない。

伏黒くんは読書してるし、野薔薇ちゃんは携帯をいじっている。なんなら虎杖くんなんて寝ている。

私も正直今すぐやめたい。

ため息をついて窓の外を見ると、2年生が体術の稽古をしていた。

あっちの方が、こっちの数百倍楽しそうだなあ。

なんて考えながら暫く眺めていると、狗巻先輩と目が合った。

小さく手を振ると、先輩は｢ツナー！｣と叫びながら、両手をブンブン振って返してくれた。

先輩、何気に仕草が可愛いんだよなあ…

なんて思ってほっこりしていると、伏黒くんに怒られた。

伏黒｢A、退屈でも先輩達の邪魔すんなよ｣

『あ、ごめん！そうだね』

はあ…早く午後にならないかなあ…

全然更新してなくてすみません。
夏休みになったら時間できるので、いっぱい更新すると思います(フラグ)