2 【横尾side】 ページ2
今俺たちが乗っているワゴン車の作りは、運転席と助手席が並んでいて、真ん中のシートが3人、一番後ろのシートが2人、という構成だ。
座る場所は、昨日はバタバタしてて適当に乗ったし、寝たのもあって座り順はぐっちゃぐちゃ 笑
俺は車のど真ん中にあたる部分にいる。一番後ろのシートには仲良く宮玉が座ってて、運転席と助手席にはニカ千がおんなじ格好で寝ている。
つまり…そう、俺は今、あの伝説の藤北に挟まれているのだ…
なんてかっこよく言ったけど、年齢層的にも、関係性的にも、宮玉とニカ千が隣になりそう、というのは予想がつく。
だから、必然ではあるのかもしれないけどさ…
…ふたりとも寝顔がかわいい!
FIRE!!!やREAL MEの色気はどこへやら、丸まってこてんと寝ているみっちゃんと、無防備に顔をさらけ出してる太輔。
俺がいる場所は多分、今現在世界一価値のある場所ではなかろうか…
北「んん…グーグー…」
藤「んゃ…スースー…」
さすがシンメ、寝返りを打つタイミングもぴったり 笑
まぁ、こんなシンクロももう日常茶飯事だから、今更驚いたりはしないんだけどね。
しかもふたりとも、絶対いびきかかないよね…
いい年してこんな可愛い寝息立ててる男、なかなかいないよ?
ニカ千なんて昨日ガーガーいびきかいてたし 笑
それはそれで可愛いんだけどさ…
なんて考えていたとき…突然、爆音が車内に響いた。
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作者名:桜桃 | 作成日時:2022年9月24日 19時