×Taehyung ページ5
「お酒飲んで打ち解けようと思ったのに、全然変わってない！」
出番を待つ控え室。
急に目の前に仁王立ちで現れたテヒョンさんが、頬を膨らまし私に抗議する。
怒り方が可愛くて、思わず笑ってしまう。
『どうして怒ってるんですか？』
「Aは、僕らより年上なんでしょ？敬語やめようよ。なんか、壁を感じる。それがすごく嫌だ」
素直に物が言える、こういう真っ直ぐな部分に憧れる。
誰も除け者にしなくて、輪の中に入れてあげようとする所も。
計算でしてる訳じゃなくて、自然と出来るから嫌味がない。
マネージャーになる事が決まって、初めて皆にご挨拶した時もそう。
すごく緊張して石のようにカチコチしてた私に、真っ先に目の前まで来て、腕が引き千切れるんじゃないかってくらい、振り回して握手してくれて。
矢継ぎ早に質問してくるから、私は査定されてるのかと思ったけど。
「だって早く仲良くなりたいもん。Aの事、たくさん知ればどんどん好きになるでしょ？だから僕にも、いーっぱい質問してね。全部答えるから。NGは無いよぉ」
全力で歓迎を示してくれたから安心する事が出来た。
でもね。
ちゃんと線を引いておきたいって思ったんだ。
あなた達と私は違うって、自分にわからせる為に。
『いきなり敬語をやめるのは、難しいです』
「じゃあ、テヒョン
『呼び捨てなのに、敬語？可笑しな文になりません？』
「“テヒョン！ご飯出来ましたよ”、“お風呂入って下さい、テヒョン”。…変かなぁ？」
『どうしてそんなお母さんみたいなシチュエーションなんです？』
「あ…、ほんとだ」
お互い眉を下げてくすくすと笑い合った。
…テヒョンさんの真っ直ぐさには、敵わないなぁ。
『少しずつ努力します。少しずつ、ね』
「譲歩してくれたのー？約束ねっ」
ぱぁっと顔を輝かせて、体全部で喜んでくれてるのが分かる。
それに力強く頷いた。
『はい』
テヒョンさんの差し出した小指に指を絡ませる。
「トジャン、ポクサ…」
親指を合わせたり、手をスライドさせたりの指切り。
「ほら“サイン”も、して！」
『サイン？』
「世の中、ハンコよりもサインの時代だよ。ほら、こんな風に掌に署名する感じで！僕はミワのにするから」
手首を掴んで、私の掌に人差し指で“キムテヒョン”の署名をしてる。
『…ちょ、擽ったいよ』
「わぁ。タメ口get♪」
少しずつって言ったばかりなのに
…なんて私って、チョロいんだ。
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lia(プロフ) - nasahiさん» 楽しみなんて言って貰えて嬉しすぎて私がきゅんきゅんしております✨あたたかいコメントありがとうございます (3月19日 19時) (
レス) id: 2f80daa520 (このIDを非表示/違反報告)
nasahi(プロフ) - いつも楽しみにしてます✨ソクジン推しなのでソクジンメインのお話が見れて嬉しいです(*^^*)きゅんきゅんさせていただきありがとうございます (3月19日 15時) (レス) @page43 id: 30d7aaf159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lia | 作成日時：2024年1月23日 5時
