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「何深刻な顔してんの?」
ハッとして顔を上げると、さっきまで見えなかった顔が俺の方を向いていて、惚けたように口を開けてる。
今のこの状況に相応しくない顔。
「今の冗談だぞ。この前俺が大事に残しておいた餅をお前が食べたから、仕返ししたかったんだよ。本気にしちゃって、真面目だなぁユンギは」
すっかり忘れていた数日前の出来事を持ち出されて焦る。
「あれはヒョンのだって知らなくて…」
「はい!言い訳ーっ」
顔の前で指をさされてイラッとした。
「っうざ…」
「あっ、今ヒョンに“うざい”って言った⁉︎餅の恨みはでかいんだぞ」
ああ…ダメだ、すぐに腹を立ててしまうのは、きっと寝不足のせいだ。
いつも通りのふざけるテンションに流されて、そんな風に有耶無耶になったけど。
心配になるほど沈んだヒョンを見るのは、後にも先にもその時だけだった。
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この人は、自分の気持ちを隠すのが上手い。
「今度は、“冗談”なんてはぐらかさないで下さいよ」
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lia(プロフ) - nasahiさん» 楽しみなんて言って貰えて嬉しすぎて私がきゅんきゅんしております✨あたたかいコメントありがとうございます (3月19日 19時) (レス) id: 2f80daa520 (このIDを非表示/違反報告)
nasahi(プロフ) - いつも楽しみにしてます✨ソクジン推しなのでソクジンメインのお話が見れて嬉しいです(*^^*)きゅんきゅんさせていただきありがとうございます (3月19日 15時) (レス) @page43 id: 30d7aaf159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:lia | 作成日時:2024年1月23日 5時