Yoongi side× Seokjin ページ33
「ヒョンが来たぞー」
ノックされ、ドアを内側から開ければ我が物顔で入ってくる。
さっきタオルを巻いていた姿とは違って、白Tとグレーのスウェットを身につけている。
髪は乾かすのが面倒だったのか、又は待たさないようにと思ったのか、まだ少ししっとりとしているようだ。
乾かすって言ってたのに…。
ドアノブから手を離してその背中を追う。
「いいんですか?こっち来て」
「どういう意味?」
ヒョンは奥の椅子にどっかり腰を下ろして首を傾げる。
「先客がいたんなら、そっち優先で構わなかったですけど」
「それなんだけど、誤解だからね?何も疾しい事はしてないから。相手の名誉の為にも一応」
追求するつもりもない俺はヒョンの向かいに座ると、テーブルの上に用意しておいた最近気に入ってよく飲んでいるウイスキーのキャップを開ける。
「疑ってもないですし、どうでもいいです」
あっさりした物言いにヒョンが“そう言うと思った”って肩を揺らして笑った。
「ウイスキーでいいですか?」
「いいよ」
乾杯をした後お互いグラスを空けて、二杯目を注いでから、ずっと気になっていた事を口にした。
「最近は…」
「ん?」
「最近は、空を見上げる事も無くなりましたか?」
俺の問いに、黙ってグラスの中で揺れるそれを見つめるヒョン。
いつもの饒舌さはどこにいったのか。
グラスを傾ける様子を目で追いながら、俺は思い出していた。
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lia(プロフ) - nasahiさん» 楽しみなんて言って貰えて嬉しすぎて私がきゅんきゅんしております✨あたたかいコメントありがとうございます (3月19日 19時) (レス) id: 2f80daa520 (このIDを非表示/違反報告)
nasahi(プロフ) - いつも楽しみにしてます✨ソクジン推しなのでソクジンメインのお話が見れて嬉しいです(*^^*)きゅんきゅんさせていただきありがとうございます (3月19日 15時) (レス) @page43 id: 30d7aaf159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:lia | 作成日時:2024年1月23日 5時