×Seokjin side ページ32
「私、クビでしょうか…」
いや、何も疚しい事してないんだから、平気でしょ。
そう思うけど…。
不安で今にも泣き出しそうな顔をするAさんを見ると、そう楽観的に言えなかった。
そんな顔は、させたくない。
自分の人生で、部屋にいる女の子を隠す日が来ようとは。
しかもこんな格好で。
彼女が声を発したから慌てて口を押さえたけど。
仄かに赤くした頬とか、潤んだ目とか、下げた眉とか。
見てたらすごくいけない事をしてる気分になって。
そんな事を思ってる時点で充分疚しいな、と思い、すぐに部屋の外で待つ人物に意識を戻した。
───いろいろと、危ない。
ドアを開けると立っていたのは、ユンギだった。
私服の緩めな白いカットソーを着てる所を見ると、シャワーなどは一通り終えたようだ。
「あ、シャワー中でした？すみません」
「いいよ、どうした？」
「明日移動日だし、軽く飲みませんか？」
「ああ、乾かしたら行くよ」
俺から目線を外し、肩越しに部屋の奥を真っ直ぐ見つめる。
その表情は一切崩れない。
おかしな態度はとってない筈なのに、何か気づいたか？
本当勘が鋭い。
「ん？」
「…いえ。じゃあ」
ドアが閉まる間際、俺にしか聞こえない声で、
「俺で良かったですね」
とだけ、呟いた。
パタン
…こわっ。なんでわかったんだよ。
もしかして、誰がいたのかも分かった…のか？
絶対勘違いしてる。
後でユンギの誤解を解かないと。
そう思いながらも心を撫で下ろしたら、さっき弁解してたAさんの顔が浮かんできて、慌てふためいた必死の様相に笑いが込み上げる。
ほんと ────…。
『大丈夫でしょうか…？』
思考を遮った声の主は、身を隠しながら顔だけちょこっと出して、不安気に声を掛けてくる。
「ユンギなら、まぁ…ね。多分Aさんとの仲を疑われたけど」
『わわっ、ごめんなさい！私から説明します』
「後で会うから俺から話しとくよ、──」
少しだけ…。
悪戯心が湧き上がって、言葉を続ける。
「“ユンギが想像した以上の疚しい事してた”って」
硬直してから、顔が真っ赤になるまで一瞬で。
そんな姿に、本当揶揄い甲斐があるなぁって。
可愛く思った。
24.2.27
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lia(プロフ) - nasahiさん» 楽しみなんて言って貰えて嬉しすぎて私がきゅんきゅんしております✨あたたかいコメントありがとうございます (3月19日 19時) (
レス) id: 2f80daa520 (このIDを非表示/違反報告)
nasahi(プロフ) - いつも楽しみにしてます✨ソクジン推しなのでソクジンメインのお話が見れて嬉しいです(*^^*)きゅんきゅんさせていただきありがとうございます (3月19日 15時) (レス) @page43 id: 30d7aaf159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lia | 作成日時：2024年1月23日 5時
