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「目の前でテヒョンアにお菓子をあげたのは意地悪だったね、ごめんね」
『ううん』
謝る必要なんてないって、首を横に振る。
「なんで、
『テヒョン？』
テヒョンが何かしたっけ？
さっきVラをするって言って、お菓子を受け取って…？
何も特筆するような事はしてないはず。
言葉の意味が理解できず眉を顰めて考えていると、柔らかく微笑んで、
「分からなくていいよ」
子供に話すような優しい声で、軽く私の頭を撫でていった。
私は俯き、手元の紙袋を見るフリをして顔を隠す。
だから、この行為に他意はないんだってば。
反応するな、心臓。
顔を伏せた私を覗き込むように、仄かに口の端を上げたソクジンさんの顔が近い所にあって、驚きで体が揺れる。
うわぁ…近い、近い。
緊張と嬉しさで押し留めたばかりの胸が騒ぎ出す。
「Aさん、間食するの我慢してたでしょ」
思ってもみない言葉に“えっ”って口から漏れ出す。
『…気づいてたんですか？』
「日頃少しでも時間が空けば、何かしら口にいれてるのに、最近は違ってたからね」
『人を食いしん坊みたいにっ』
「事実じゃん」
頬を膨らます私を面白がっていたと思っていたのに、急に声色が落ち着いたものになった。
「俺達がコンサートに向けて体絞ってたから、一緒に我慢してくれてたんだよね？それは仕事でもないのに」
他の人には大した事じゃないかも知れないけど、私にしたら相当頑張ってた事の一つで。
誰も気づいてないと思ってたし、気づかれたくて始めた訳じゃない。
それでも、そんな小さな努力を見ていてくれてた事が、すごく、すごく、嬉しくて。
目が潤んできそうになるのを気づかれないようにグッと堪えた。
『…ありがとうございます』
「ん。こちらこそ」
頷く彼の顔は、恥ずかしくて見れなかった。
そんな私に気づいてしまったか、そうじゃないのか。
“リハの時には解禁しちゃってたよねー”なんて、和ませるようにまた揶揄う。
それに私は、“うるさい”と呟き、ソクジンさんの肩を軽く叩いた。
見つめ合いながら、二人で小さく笑い合う。
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lia(プロフ) - nasahiさん» 楽しみなんて言って貰えて嬉しすぎて私がきゅんきゅんしております✨あたたかいコメントありがとうございます (3月19日 19時) (
レス) id: 2f80daa520 (このIDを非表示/違反報告)
nasahi(プロフ) - いつも楽しみにしてます✨ソクジン推しなのでソクジンメインのお話が見れて嬉しいです(*^^*)きゅんきゅんさせていただきありがとうございます (3月19日 15時) (レス) @page43 id: 30d7aaf159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lia | 作成日時：2024年1月23日 5時
