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だけど、だけど。
『それと…ソクジンさんには私の行動なんてどうでもいい事かも知れませんが…。今の、その…覗きの件で、話を聞いて欲しいです』
ここまでは上手く言えたって、自分を心で褒め称えるけど、暫く返事がなくて戸惑う。
「はぁ───っっ」
『うわぁ、大きいため息っっ！』
あからさまなため息にツッコミを入れていたらドアが大きく開かれた。
片手は腰に置かれてて“仕方ない”って顔に書いてあるけど。
「どーぞ」
『お、お邪魔します』
ホテルの部屋とはいえ、ソクジンさんが自分の領域にいれてくれた。
その事が何よりも嬉しい。
椅子に座らず、デスクに寄っ掛かりながら軽く腰掛けるソクジンさんの前に立ち、ジョングクさんのパンツを渡しに行った事の顛末を話した。
『だから、覗いていた訳ではないんです』
ここまで一気に話したけど、誤解は解けただろうか。
不安な気持ちで待っているとソクジンさんは、くすくすと笑い出した。
「覗いてたなんて本気で思ってないよ」
『…ほんと？』
「さっきも俺、笑ってなかったっけ？」
首を傾げながら目線を上げ、思い出すような仕草を見せる。
確かに…。
揶揄われていたような。
それって私がそんな事しないって思ってたって事？
自分に酷い事をした前任者とは違うって、信じてくれてたって事？
『…ソクジンさん！』
信頼されてた事を実感して嬉しくて、しょんぼり顔からの満面の笑みの変貌に、ソクジンさんは眉を下げて笑う。
「そこまで必死になって、そんなにお菓子が欲しかったの？まだあるから安心して」
違うんです。
本当は、お菓子なんて二の次なんです、なんて本心は言えないけど。
今は、“食い意地が張ってる私”で、いい。
ベッドサイドに置かれていた小さな紙袋を手に取り、戻って私に差し出す。
私が両手を出すとちょこんと乗せてくれた。
『ありがとう』
今度は、ちゃんと私の元にやってきた。
「そっちじゃなくて…」
『え？』
小さな呟きに、紙袋から目線を外し顔を上げると、ソクジンさんの伏せた表情が少し沈んでいる事に気が付いた。
どこか寂しそうに感じる。
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lia(プロフ) - nasahiさん» 楽しみなんて言って貰えて嬉しすぎて私がきゅんきゅんしております✨あたたかいコメントありがとうございます (3月19日 19時) (
レス) id: 2f80daa520 (このIDを非表示/違反報告)
nasahi(プロフ) - いつも楽しみにしてます✨ソクジン推しなのでソクジンメインのお話が見れて嬉しいです(*^^*)きゅんきゅんさせていただきありがとうございます (3月19日 15時) (レス) @page43 id: 30d7aaf159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lia | 作成日時：2024年1月23日 5時
