そっちじゃなくて× Seokjin 1 ページ26
「何してんの？」
背中から、今は聞きたくなかった声がして、思わずビクッと飛び跳ねる。
振り向くと、コンサート終わりのままのTシャツ姿のソクジンさんが、無垢な顔で立っている。
「ジョングガの着替え、見たいの？」
今ドアを開けて会話してた所が全部聞こえていた様で、疚しい事はない筈なのに、しどろもどろになってしまう。
『そこだけだとそう聞こえるかもですが…』
「マネージャーが好きだって言ってたお菓子頂いたからあげようと持ってきたのに、覗きをしてたとはねぇ」
分かり易く焦る私を見て、悪戯っぽい笑みで腕組みをするソクジンさんの手には、ピンク色の小さな紙袋が提げられている。
私が大好きなお菓子のお店のものだ。
早く説明しないと、まるで私がジョングクさんに痴漢まがいの事をしてたと思われてしまう。
焦れば焦るほど言葉が出てこない。
『誤解です！あの、ジョングクさんのパンツをですね…ッ』
「パンツ？」
『あ、その、アンダーウェアを…』
言い方なんて今どうでもいいのに、怪しいワードをどんどこ出してしまって、ソクジンさんは眉を顰めていく。
私は完全にパニックに陥っていた。
「ジンヒョーン！これからVラするから来れたら来てぇー」
手に持った部屋のカードキーを高い所で揺ら揺らさせながら、エレベーターから真っ直ぐ私達の元に、てくてく歩いて来るテヒョンは、この状況なんかわからず明るく話す。
『テヒョン…』
一瞬視線を感じた気がしてソクジンさんの方に顔を向ければ、そんな事はなくて、テヒョンを見ていた。
…気のせいかな。
「これからシャワーで参加できないから、これあげる」
「わぁ。いいの？」
『それ、私の〜！』
私に持って来てくれたって言ってたのに。
大好物がテヒョンのもとに渡ってしまい、思わず手を伸ばし紙袋ごと手を握る。
テヒョンは状況を掴めず、ぽやっとして私を見る。
「Aのなの？」
…貰った訳じゃ、ない、けどさ。
『…違います』
諦めてそっと手を離す。
パタン。
そんなやり取りをしている間に、私の事に興味を失ったソクジンさんは、自分の部屋へと入ってしまった。
消えていったドアから私に視線を戻したテヒョンは、不思議そうに首を傾げてる。
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lia(プロフ) - nasahiさん» 楽しみなんて言って貰えて嬉しすぎて私がきゅんきゅんしております✨あたたかいコメントありがとうございます (3月19日 19時) (
レス) id: 2f80daa520 (このIDを非表示/違反報告)
nasahi(プロフ) - いつも楽しみにしてます✨ソクジン推しなのでソクジンメインのお話が見れて嬉しいです(*^^*)きゅんきゅんさせていただきありがとうございます (3月19日 15時) (レス) @page43 id: 30d7aaf159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lia | 作成日時：2024年1月23日 5時
