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ジョングクさんの荷物はロストバゲージというもので、空港で他人が間違えて持っていってしまい、見つかり次第宿泊先に届けてもらう手筈になっていたが間に合っていなく、衣服などは現地調達した。
足りない分をこうして頼まれ、急遽にしては、我ながら良いものを選んだと自負していたのに。
「“適当”の意味わかってる？“条件、要求にふさわしい”って事っ。俺は普段こんな…クマのパンツなんて履かない」
“こんな”と言われてしまったそれは、座っていたり顔を隠したり、小さな茶色いクマがあちこちに散りばめられた黒いボクサーパンツ。
私が履きたいくらいすごく可愛いのに。
『お気に召さないのなら、新しく買ってきます。外には多くのファンの皆さんがいらっしゃるので、少し時間を頂くと思いますが』
今ホテルから外に出て行くのは一苦労だし、下着は、ホテルの売店にだって売っている。
でもどうしてもこの可愛いパンツを履いて欲しい私はそれを隠し、コンサート後で直ぐにでもシャワーを浴びたい彼の心情を擽った。
履いた所を見る訳じゃないけどきっと、似合うんですもん。
…ちょっと卑怯だけど、あの手を使うか。
なんだかんだ言っても顎に手を当て悩んでくれてる様子のジョングクさんに、意地悪な笑みを浮かべ、わざと上目遣いをして一歩近づく。
「な、なんだよ？」
私の不穏な空気を察知して、怪訝な顔で一歩後退る。
『前に…、こんな事ありましたね。その時は立場が逆でしたけど』
「あれは…ッ」
顔を赤くして、目を彷徨わせ言葉が続かない彼に、
そうでしょう、そうでしょう。
何も言えないでしょう。と、追い打ちをかける。
『ジョングクさん。私のここ、舐めましたよね？』
そう言って顔を傾け自分の首をトントンと、指差す。
『履いてくれるなら、おあいこにしましょう』
きっと気にしてると思ったから、もういいんだよっていう申し出をしたつもり。
息を飲んだように、私からそれに視線を移して。
目を背けて、私の手から奪うようにそれを掴んだ。
「…これでいい」
不服そうな彼を無視して、思わず拳を握り勝利の余韻に浸っていると目が合った。
いつものまんまるお目目は何処へやら、しらけた目を向けられる。
クロスした両腕が自身の黒ロンTの裾を掴んだ。
「早速シャワー浴びたいんだけど？」
これは早く出て行け、という意味なようだ。
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lia(プロフ) - nasahiさん» 楽しみなんて言って貰えて嬉しすぎて私がきゅんきゅんしております✨あたたかいコメントありがとうございます (3月19日 19時) (
レス) id: 2f80daa520 (このIDを非表示/違反報告)
nasahi(プロフ) - いつも楽しみにしてます✨ソクジン推しなのでソクジンメインのお話が見れて嬉しいです(*^^*)きゅんきゅんさせていただきありがとうございます (3月19日 15時) (レス) @page43 id: 30d7aaf159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lia | 作成日時：2024年1月23日 5時
