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ソクジンさんの目だけが私に向いたから、心臓が跳ねたのを悟られたくなくて、目線を外し顔を前に向ける。

手を添えて私の耳に囁くように、

「なんて声、出してんの」

って窘めるけど、髪が触れそうなほどの近い距離が、また私の体をゾクゾクさせてるんです。

私は顔に出ちゃいそうで耳に近づけず、口元だけを隠して小声で訴えた。

『あなたのせいじゃないですかっ』
「ポッケに手を入れただけで、どれだけ敏かn…」


すぐさま反論しようと発したそのワード、今とっても恥ずかしいです。


ソクジンさんも途中で恥ずかしく思ったのか、わざとらしく咳払いしてるし。


ああ…もう私達、不毛なループに入ってる…。
一回呼吸整えないと、照れてしまってダメだ。

顔を背けて深呼吸しようと息を吸い込んだ時 ───。



え……?



彼が居る側の私の掌がぎゅうっ…と、握られた。


緊張で硬直して、体が動かせない。


どうして、私の手を掴んでるの?ソクジンさん…。


これは…手を握り返すのが正解?
…分からない!

私が頭の中であれやこれや考えてる間、何も話してこない様子が気になって、恐る恐るソクジンさんの方に顔を向ければ。
同じタイミングでこちらを向いて、目が合った。
その顔は、変わらず赤らめたままで目を丸くしている。

急に幼くなったみたいな、その表情……可愛い。



でも何故、驚いたような顔を…?

不思議に思ってゆっくりと、繋がれた手に視線を落としていくと ───。


私の手は、目を細めたニッコリ笑顔の…、


『ジミンさん!!』

に、握られていた。

音を立てず私達の背後まで来ていたジミンさんは、反対側の手でソクジンさんの手を握っている。

…これって。

ソクジンさんは、私から手を繋いだって思ったんじゃ…。
だから驚いた顔、してたんだ。


「二人とも、イチャイチャし過ぎ」

私達だけに聞こえるように、色気溢れる声と含み笑いでそう囁いた。
さっきの私の変な声、ジミンさんにも聞かれてたんだ。
“イチャイチャ”の言葉に恥ずかしさが限界突破した。

「ジミナァっ!紛らわしすぎるよ」
「僕は二人の手を握っただけですけど、何と勘違いしたんですかぁ?」

片方の口角を上げてニヤッとするジミンさんは、完落ち寸前の容疑者を痛ぶるドS刑事のようです。

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lia(プロフ) - nasahiさん» 楽しみなんて言って貰えて嬉しすぎて私がきゅんきゅんしております✨あたたかいコメントありがとうございます (3月19日 19時) (レス) id: 2f80daa520 (このIDを非表示/違反報告)
nasahi(プロフ) - いつも楽しみにしてます✨ソクジン推しなのでソクジンメインのお話が見れて嬉しいです(*^^*)きゅんきゅんさせていただきありがとうございます (3月19日 15時) (レス) @page43 id: 30d7aaf159 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:lia | 作成日時:2024年1月23日 5時

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