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「もう、無くなるんじゃない？」
『ひゃあっ』
後ろから耳元に囁かれ肩をびくつかせる。
耳を食べられるんじゃないかって思うくらい近い所で、悪戯っぽく、ゆっくりと発せられた甘い声。
それが誰のものか、目に入れなくても分かる。
この声には弱いからだ。
耳を押さえ首を竦めながら振り返ると、そこには私の反応に笑う、思い浮かべた通りの人物が立っている。
『ソクジンさんっ。心臓に悪いです』
口を窄め、心臓をばくばくさせながら抗議する。
本当にこういう悪戯は、私じゃなくてトンセン達にして欲しい。
心が落ち着かなくて困ってしまう。
「で？あと2、3個？」
ソクジンさんが言っているのは、グミの事だと理解出来るけど、どこで見られたんだろう。
お腹が鳴ったからとは恥ずかしくて言いたくないし、とりあえずサボってると思われたくないので誤魔化す事にしよう。
『何がでしょう？』
無理矢理笑顔を作るも、そんな私を見透かしたソクジンさんの片眉が笑みを保ったまま上がる。
「ふーん。隠すんだ？」
貼り付けた表情が崩れてしまうと思った私は背を向ける。
「ここに入ってるの、知ってるよ」
隠した証拠を探る為、後ろから私の右ポケットに手を入れて来た。
それが服の上といえども ───。
ソクジンさんの手が、おへその横を沿って行ったから擽ったくて思わず身を捩った。
『…ッあ』
自分でもびっくりするような、女の子っぽい声が出た。
それに驚いたソクジンさんが、慌てて手を引っ込める。
「ごめんっ」
声が聞こえたのか、近くにいたスタッフがチラリとこちらに顔を向けたから、横並びに立った私達は申し合わせてもないのに、二人して目を逸らして素知らぬフリを決め込んだ。
口笛まで吹きそうな勢いだけど、それはあまりに不自然だと思い止まる。
何今の。なに今の。なにいまのっ！
身体に走ったゾクっとした感覚を思い出して ───。
全身が…………、熱い。
スタッフが向き直ったのを確認してから、横のソクジンさんを見上げると、
あ、
………首まで真っ赤。
今、彼の胸に手を当てれば心臓が動きを早めている事が感じとれるだろう。
それが自分によるものだと思うと、嬉しさと恥ずかしさが入り混じって。
益々私の体は、熱くなってしまいそうだった。
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lia(プロフ) - nasahiさん» 楽しみなんて言って貰えて嬉しすぎて私がきゅんきゅんしております✨あたたかいコメントありがとうございます (3月19日 19時) (
レス) id: 2f80daa520 (このIDを非表示/違反報告)
nasahi(プロフ) - いつも楽しみにしてます✨ソクジン推しなのでソクジンメインのお話が見れて嬉しいです(*^^*)きゅんきゅんさせていただきありがとうございます (3月19日 15時) (レス) @page43 id: 30d7aaf159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lia | 作成日時：2024年1月23日 5時
