gummi 1 ページ19
コンサートツアーの初日だというのに、機材が届いていないなどイレギュラーな事態が連発し、あちこちに連絡をとったり走り回って、一日対応に追われていた。
そんなこんなで朝から何も食べれていない。
やっと機材が整ったステージ上では、お昼休憩を終えた七人がサウンドチェックをしている。
時折、ホソクさんがスマホで撮影をしていて、その様子はさながら、大事な家族の思い出を収めるバンタンのお父さんのようだ。
ホソクさんにレンズを向けられると、皆もいつもよりリラックスした表情をみせリアクションしている。
さっきまで控え室でうたた寝していたと推測出来るまだ少し眠そうなジョングクさんに対して、ソクジンさんはたまにぴょんぴょん跳ねながらシャドーボクシングのような動きを向け挑発しているようだ。
暫くぼーっと見ていたジョングクさんが、なかなか止めないソクジンさんにローキックをかますと、大袈裟に痛がってみせた。
それを見ていたジミンさんは、ツボに入って膝から崩れ落ち転がっている。
笑ってる皆を見て、手を叩いて笑うソクジンさん。
あたたかい風景。
そんなやり取りを離れた所で見守りながら、ジョングクさんから聞いた前任者の話を思い出す。
辛い事があったと知る人にも知らない人にも、微塵も感じさせないソクジンさんの笑顔を見るだけで、胸が切なく痛む。
それと同時に、そんな素敵な人の笑顔を支える力になりたいって改めて思うし、どうしたらもっと幸せな気持ちに出来るだろうと真剣に頭を働かせる。
ぐぅ〜…。
私の思いなんか無視して、情けなく鳴るお腹の音。
…ご飯が恋しい。
さっきバッグの底で見つけた、いつ買ったのかも忘れたグミをスーツの上着のポケットに忍ばせていたのを思い出す。
“耳障りな音を他の人に聞かせられない！”…と、誰も聞いてないのに言い訳を口にして、こっそり頬張った。
ん〜っ！美味しいぃ。
ここの所、訳があり暫くおやつを食べれていなかったから、嬉しくて思わず笑顔が零れる。
その後も合間を見つけては、ひとつ、またひとつ、と、噛み締めながら味わった。
次はステージ下に移動して、メンバーが動線を再確認している間、私は皆が暗がりでぶつかって怪我をしないように、注意深く隅々まで安全確認をする。
最小限に用意された通路は狭く、屈んだりなどなかなか一苦労だ。
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lia(プロフ) - nasahiさん» 楽しみなんて言って貰えて嬉しすぎて私がきゅんきゅんしております✨あたたかいコメントありがとうございます (3月19日 19時) (
レス) id: 2f80daa520 (このIDを非表示/違反報告)
nasahi(プロフ) - いつも楽しみにしてます✨ソクジン推しなのでソクジンメインのお話が見れて嬉しいです(*^^*)きゅんきゅんさせていただきありがとうございます (3月19日 15時) (レス) @page43 id: 30d7aaf159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lia | 作成日時：2024年1月23日 5時
