towel ページ18
Jungkook side
メイクだ、着替えだと、ごった返す控え室で先に準備を終えた俺が飲み物を選んでいると、背中から声を掛けられる。
振り向くと“マネージャー”が立っていた。
『この間は、タオルを貸して頂いてありがとうございました』
「ああ…うん」
この前、
あの時、ごめんとは言ったけどそんなもんじゃ全然足りないし…。
思いの外、マネージャーの肌の感触が良かった事を思い出してすぐに打ち消した。
反省してんのかよ、って自分を諌めた。
涙を流してたから貸したタオル。
洗わなくていいって言ったのに、
『ファンデーションもついてしまったから洗わせて下さい』って全く引こうとはしなかった。
…意外に頑固。
タオルを受け取ると、周りを伺ってこそっと俺に耳打ちをした。
『自分を大切にっていう私の言葉、忘れないで下さいね』
「…分かってるよ」
なんだよ、口煩い母親かよ。って態度をとったけど。
にこにこしてる様子を見ると、わざと素っ気ない態度をとってるって、そんな事まで見透かされてるような気がした。
タオルからふわりと香る。
言うのを躊躇ったけど、ジンヒョンと話した時の事が浮かんで。
このままじゃいけないって思って少しだけ勇気を出した。
「俺の気に入ってる柔軟剤とは違う匂いだけど…。Aのやつもいいじゃん」
全く反応がないから横目でチラリと見れば、目を輝かせて俺を見つめてる。
『ジョングクさん…。今、私の名前初めて…』
「そうだっけ？いちいち気にしてないからわかんな…」
苦しい言い訳を最後まで聞かずに、俺の頭を両手で掴んでぐしゃぐしゃにした。
『ジョングクさん！本当はこんなに可愛かったんですねー⁉︎』
…めちゃくちゃ良い顔で笑うし。
すぐに気づいたようで、ボサボサになった頭を見て顔を引き攣らせる。
『待って…。ヘアメイク、して貰った後でしたよね…』
すぐにメイクヌナの所に飛んで行って、平謝りして再セットをお願いしてる。
気づけばいつから見ていたのか、ジンヒョンとユンギヒョンが控え室のソファに座って、こっちへ視線を向けてる。
二人ともニヤニヤとした笑みを浮かべながら。
あー、もう。恥ずかしい所見られた。
でも。
気分は、かなりいい。
24.2.10
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lia(プロフ) - nasahiさん» 楽しみなんて言って貰えて嬉しすぎて私がきゅんきゅんしております✨あたたかいコメントありがとうございます (3月19日 19時) (
レス) id: 2f80daa520 (このIDを非表示/違反報告)
nasahi(プロフ) - いつも楽しみにしてます✨ソクジン推しなのでソクジンメインのお話が見れて嬉しいです(*^^*)きゅんきゅんさせていただきありがとうございます (3月19日 15時) (レス) @page43 id: 30d7aaf159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：lia | 作成日時：2024年1月23日 5時
