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想像する気味の悪い光景に思わず口を抑える。
どれだけショックだったろう。
守ってくれるはずの存在に、望まないことをされて。
裏切られたって思ったかな。
それでも、いつも明るく振る舞うソクジンさんの顔が浮かんできて、胸が…張り裂けそうだった。
ジョングクさんも…。
だから、家の中を見回して ───。
ソクジンさんに危険が及ぶと思って、矛先を自分に向けようとしたの?
だからってさっきの行為は、自分自身を傷つけるじゃないか。
嫌がってる子に無理にする人じゃない。
心が痛んだだろうに…。
『ジョングクさんの、ばかっ!』
突然の罵声と大きな声に、俯いてたジョングクさんがビクッとして私を見た。
「ええっ⁉︎泣いてるの?」
その言葉に頬を触ると自分でも気付かないうちに涙が溢れてた。
『本当だ…』
ジョングクさんは慌てて自分のバッグをがさごそ漁って、取り出したフェイスタオルを私に差し出す。
「ハンカチ、持ってないから」
『ありがと…』
「…ん」
さっきまでと違って、落ち着いた優しい声で頷いてくれる。
「そんな嫌な思いをしたのに、なんであんたには警戒心なく接してるのかわからない。あんたってヒョンと何かあるの?それとも元々知り合いなの?」
拭いても拭いても零れてくる涙を拭きながら、何とか声にする。
『…それなら。ソクジンさんが皆に話してるはずです』
「………そうだね」
ポツリと呟いて。
きっとまだ、私に言いたい事があっただろうに。
それ以上ジョングクさんは、何も話さなかった。
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lia(プロフ) - nasahiさん» 楽しみなんて言って貰えて嬉しすぎて私がきゅんきゅんしております✨あたたかいコメントありがとうございます (3月19日 19時) (レス) id: 2f80daa520 (このIDを非表示/違反報告)
nasahi(プロフ) - いつも楽しみにしてます✨ソクジン推しなのでソクジンメインのお話が見れて嬉しいです(*^^*)きゅんきゅんさせていただきありがとうございます (3月19日 15時) (レス) @page43 id: 30d7aaf159 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:lia | 作成日時:2024年1月23日 5時