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Rule ページ7

-YAOTOME.H-


ヤブに唇を舐められた、?


そう認識出来たのは驚いて閉じてしまっていた目を開いてから。


閉じられた目を縁取るように生え揃った長い睫毛。


薄くかさついた唇が俺の唇を挟むように包んでいる。


ヤブが離れ、目を開け自身の唇を舌で舐めた。


そのときに、恍惚の笑みを浮かべていたのは俺の見間違いだろうか?


イヤ、きっと見間違えてなんかいない。


ヤブはゆっくりと前を見据え、担任のマツモト先生を見た。


マツモト先生は吸血鬼族混血種のε性らしい。


彫りの深い顔立ちにすらっとした手脚。


きっとモテるで有ろうマツモト先生はどうやら 数学Iを教えるサクライ先生と契を交わしているらしい。


マツモト先生はヤブに見られたことによって少し怖がっていた。


...あれ、? ヤブ...左目が、黄緑色になってる、、?



Yb「マツモト先生、どうぞ。お待たせしました」


「え、あ、、おう、よし、行くぞ」



前が進み、第2体育館へ向かった。


俺は歩きながらヤブの隣に行った。


片目の色が変わっているのは何故か、訊きたかったから。



Hk『ヤブ?』


Yb「なに、ヒカル」


Hk『どうして目の色が変わったの?』


Yb「え、お前吸血鬼族(俺たち)の生態知らねぇの?」


Hk『え、中等部のときに授業でやった気がするけど よくわかんなかった、』


Yb「はぁ...
俺たち純血種は "相性のいい相手の血" を体内に取り込むと "左目の色" が変わるんだ。
ユウヤたち混血種は雑食だから "自分以外の血" を体内に取り込むと "右目の色" が変わるんだよ。わかった?」


Hk『う、うんまあ、』


「ヤブくん」


Yb「はい、なんですか」


「新入生代表挨拶はヤブくんだっけ?」


Yb「はい」


Hk『えっ、』


Yb「なに、ヒカル」


Hk『イヤ、、ヤブって頭良いんだね』


Yb「なに言ってんだ、俺は純血種のδ性だぞ」


Hk『あ、そっか、』



忘れてた。人族のδ性は他の性よりも秀でていてエリートが多いのだけど 吸血鬼族混血種のδ性はさらに秀でていて 吸血鬼族純血種に至っては 非の打ち処のないほど完璧なんだった。


人族のζ性の俺とは、全然違う。エリート中のエリート。


そんな吸血鬼族に恋焦がれている俺は、、自身の身分を全然理解してないんだなぁ。と他人事のように思う。



Yb「ヒカル、早く進め」


Hk『ぁ、ごめんっ』



でも、それでも この気持ちを持つことだけは赦してください。伝えたりはしないから、

Destiny→←Destiny



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HONEY×BLACK(プロフ) - 藍ponさん» わわ、ありがとうございます! 今後の展開はまだ決めていないのでどうなるかはわかりませんが、きっと長くなります笑 ybhkの設定は割と気に入っているのでお気に召して頂けて嬉しいです! 今後も拝読して頂けるよう、頑張ります! (2018年8月22日 20時) (レス) id: 922439c76e (このIDを非表示/違反報告)
藍pon(プロフ) - いつも楽しみにしています!オメガバースも好きだし吸血鬼パロも好きだし、もうなんというか控えめに言って最高です!薮くんが吸血鬼族δ性しかも純血種!光くんが人族ζ性とか、もう……もう!!!!!←(語彙力)とにかく!これからも頑張ってください。応援しています! (2018年8月22日 19時) (レス) id: 86b2651b30 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HONEY×BLOCK | 作成日時:2018年8月21日 21時

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