Destiny ページ6
-YABU.K-
ヒカルに頭を撫でられたとき、心臓がトクン、と動いた。
何故だろうか。
帝王の座に君臨する吸血鬼族純血種のδ性を持つ俺に簡単に触れたからで有ろうか。
Hk『ヤブ、?』
Yb「なに、ヒカル」
Hk『っ、、なんでも、ない、』
ヒカルはぱくぱくと口を動かし、言うのを辞めた。
口を噤み、俺から目を逸らした。
その表情は、俺の胸を締付ける。
しかし俺は喉をゴクリと鳴らした。
口を強く噛み締めているのか軽く血が出ている...美味そうな血。
垂れ流すのは勿体ない、その血を、俺が舐めとりたい。
お前の血を、呑んでみたい。
...今は第2体育館へ向かうために廊下に並んでいるのだが、俺とヒカルは前後な為まだ話している。
担任は吸血鬼族混血種のε性のようだ。
ε性だが 混血種なため純血種のδ性で有る俺は怖いのだろう。
俺が話していても怒ろうとすらしない。
それほど絶対的なのだ "吸血鬼族純血種のδ性" というものは。
この学園にいる吸血鬼族の内、俺と同じ吸血鬼族純血種のδ性は俺の知る限り、1人だけだ。
中等部3年A組の岡本圭人。
彼は俺の親父の弟の子だ。
現存する吸血鬼族の中で純血種δ性は俺の親父の家系だけらしい。
ケイトはとても優しい子で、自身のことを "吸血鬼族混血種のε性" と言っているらしい。
彼が本当は純血種のδ性で有ることを知っているのは 俺とユウヤとダイちゃん、そしてユウリだけだ。
そのことを言うことによって 周りに避けられるのが嫌だと言っていた。
そんなの、俺だって嫌だ。
けれど、ココロ優しい紳士なケイトと違って 俺は根っからの帝王気質らしく、隠していても気付かれてしまう。
そして俺は...祖父の後を継ぎ、吸血鬼族を統べなければならない存在だ。
よって、俺の存在は吸血鬼族全土に知れ渡っており 純血種のδ性だということを隠すことは出来ない。
俺が継ぐことを拒否する術はない。
俺の決められた
Yb「ヒカル、」
Hk『ん、? なぁ、ん、』
自身の衝動を抑えられず、ヒカルの唇を舐めた。
周りにいた生徒は驚き、ヒカル自身も目を見開いていた。
舐め終わり、唇を離し俺の唇に付いた血を味わうように舌で取った。
Yb「ん、、美味、」
後でダイちゃんに訊いた、このときの俺は恍惚の笑みを浮かべていたらしい。
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HONEY×BLACK(プロフ) - 藍ponさん» わわ、ありがとうございます! 今後の展開はまだ決めていないのでどうなるかはわかりませんが、きっと長くなります笑 ybhkの設定は割と気に入っているのでお気に召して頂けて嬉しいです! 今後も拝読して頂けるよう、頑張ります! (2018年8月22日 20時) (
レス) id: 922439c76e (このIDを非表示/違反報告)
藍pon(プロフ) - いつも楽しみにしています！オメガバースも好きだし吸血鬼パロも好きだし、もうなんというか控えめに言って最高です！薮くんが吸血鬼族δ性しかも純血種!光くんが人族ζ性とか、もう……もう!!!!!←(語彙力)とにかく！これからも頑張ってください。応援しています！ (2018年8月22日 19時) (レス) id: 86b2651b30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HONEY×BLOCK | 作成日時：2018年8月21日 21時
