Zero ページ19
-ARIOKA.D-
Yb[大ちゃん、○○来て]
薮くんから掛かってきた電話は 依頼で葬った人を片付けて欲しいって用件だった。
俺は同じ部屋にいた上司であり相棒でもある相葉くんに「依頼来ました」って声を掛けた。
Ab「わかった、今丁度ね 翔ちゃんからもメール来てたんだ」
Ar「車用意してきます」
Ab「今日は、白いセダンね」
俺たちは回収するごとに車を変えてる。
毎度毎度同じ車だと、バレる可能性が高くなるからね。
Ar「わかりました」
俺は車を取りに行った。
えっとぉ〜、セダンの鍵 セダンの鍵っと...あった!
鍵をクルクルと回しながら 車を止めてるところに行く。
貸し切ってる駐車場には セダンの他にも アルファード、キューブキュービック、ポルシェ、ワゴンR、エスクード などなど、沢山の車が止まっている。
その車の中から白のセダンを見つけ 乗り込んだ。
セダンはセダンでも、色も様々で。
ナンバープレートに記されてる ナンバーなんかも全部バラバラ。
Ab「お待たせ、有岡」
Ar「相葉くん」
Ab「それじゃあ行こうか
相葉くんの恒例のコトバを合図に俺は車を発進させた。
俺たちは、鐘黐に所属して "処理" を行っている人から連絡が来たら
要らないものの性別や年齢は様々。
老若男女問わず、命じられた人を彼らは葬り 俺たちは回収する。
その職務を与えてもらったお陰で俺たちは鐘黐の内部事情を知っても尚、生かされている。
普通だったら有り得ないからね。秘密を知った者は即座に葬れ。
鐘黐の＿＿＿＿ひいては、殺し屋の鉄の掟。イヤ、暗黙のルールって言った方が正しい?
ホントは、こんなことに加担しちゃいけない。そんなの、わかってる。
けど、俺たちは...殺されるより、その殺された要らないものを回収する方がいいに決まってる。そう思って、この道を選んだ。
それが、最善だったのか。最悪だったのか。
当時はわからなかったし、モチロン 今もわからない。
世の中には、わからない方が幸せなことの方が多いのかもしれない。
俺はそう思って、その道を選んだことを深く追求しなかった。
下手に脚を突っ込んで 消えたくないから。
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あお - 五人五色の薮の呼び方で、2番目のイニシャルが“Yb”になってますよ。それって“やぶ”ですよね？光じゃないんですか。 (11月2日 22時) (
レス) @page16 id: e2c1a012e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HONEY×BLOCK | 作成日時：2018年3月19日 12時
