Target ページ17
-YAOTOME.H-
やぶのコトバには重みがあって、説得力があって。
だから余計に、俺の不安を駆り立てる。
いつか、やぶは俺を守ってこの世から姿を消してしまうのではないか。
いつか、やぶは俺を守るために俺の前からいなくなってしまうのではないか。
そんな不安が俺の脳裏を
俺といることで、
やぶの負担になってしまうのなら。
やぶの迷惑になってしまうのなら。
俺は身を引いた方がいいんじゃないか。
でもそんな簡単に、引けない。
やぶが人を殺めているとき、俺は恐怖よりも口元に浮かべた笑みの "妖艶さ" に目を奪われた。
あんなに綺麗に
あんなに妖艶に
笑う人なんて、俺の周りにはいなかったから。
Hk「ぉ、俺 やぶがいなくなるのイヤだからなっ」
Yb「善処するよ、でも どうしようもなかったら 俺がひかるを守るから」
そう言って、綺麗に笑ったやぶに 俺は...イヤ、俺たちは なにも言えなかった...、
あの、思ったことを相手がどれだけ目上であろうと 正しいと感じたら言ってしまう知念でさえ。
いつもテキトー発言連発なのに時々俺らもヒヤッとする冷たい鋭利な刃物のようなコトバをサラッと言ってしまう伊野ちゃんでさえも。
喉をゴクリと鳴らし、息が止まったような錯覚に陥った。
やぶはきっと、その しょうり? の中でもトップクラスで強いんだろう。
そのやぶが、こんなに儚げに笑うなんて。
On「薮がいなくなったら、坂本くん寂しがるよ〜?」
Sk「勿論俺らも寂しいよね、智くん」
Yb「大野くん、櫻井くんも...」
Sk「だから、そんなこと言わないで。八乙女も哀しいよねぇ?」
Hk「ぇっ、、まぁ、」
Yb「すみません、失言しました、、ごめんね、ひかる」
On「気を付けなよ〜? 薮も圭人と同じで悪気はないんだろうけど、2人が言うと 洒落になんないから」
Tk「ちょ、その言い方だと 俺は悪気あるみたいなっ!!」
On「それは〜、ねぇ?」
Sk「そうだね、智くん」
大野くんと櫻井くんと雄也のお陰でその場が明るくなった。
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あお - 五人五色の薮の呼び方で、2番目のイニシャルが“Yb”になってますよ。それって“やぶ”ですよね？光じゃないんですか。 (11月2日 22時) (
レス) @page16 id: e2c1a012e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HONEY×BLOCK | 作成日時：2018年3月19日 12時
