同期..003 ページ6
『るー、訓練全部トップだったんでしょ、流石だね』
「誰から訊いたんだ」
『玄田隊長から』
「そうか、ありがとう」
るーとの巡回中。周りに細心の注意を払いつつ、会えなかった日々のコトについて話した。
るーは相変わらずさーくんとケンカの膠着状態が続いているらしく。電話が出ても居留守を使い、出ないらしい。
また、元の2人に戻れればいいのに。
また、3人で過ごせればいいのに。
さーくんのしたコトは赤の他人の私でさえ許せなかった。
るーたちのお父さん、お母さん、るー、そして......私。
さーくんは優しく聡明で頭も良くて教え方も上手でよく勉強でわからなかったときに訊きに行った。
教師に教わってもわからなかったところもさーくんに訊くと理解が出来る。
さーくんは私やるーにとっても大切な存在だった。
なのに......裏切られた、
だからこそるーは、さーくんを許せないんだろう。
「A??」
『ん??なんでもない』
「そうか、もう交代の時間だ」
『わかった、戻ろうか』
るーに声を掛けられない限り私は、自身の考えに酔っていただろう。
声を掛けてもらえてよかった。そして、るーは聡い子だがそこを触れられなくてよかった。
触れられていたら私は......、
「日報を書き終わった者から上がれ。判は月光だ」
『私??それじゃあ必然的に私が最後だな』
「あ、あの!!月光教官!!」
『どうしたの??それに私は、教官じゃないよ』
「あ、すいません!!それで、お話があるんですが...」
『いいよ、それじゃあとで郁ちゃんの部屋に訪ねるから一緒に私の部屋に行こうね。郁ちゃんはお酒飲める人なのかな??』
「い、いえ...まったく」
『そっか、ならお茶準備しておくね』
「A、日報の確認してくれないか」
『......、帰っていいよ。るー、出来ればでいいから さーくんの連絡先知ってたら教えて』
「あとでLINQで送る」
『わかった、お疲れ様』
るーが帰ったあと小牧、黒影とどんどん班員が日報を提出して寮へ帰った。
あとは、郁ちゃんと堂上。
堂上が遅いなんて珍しい。なにかあったのだろうか、
などと考えていると、「月光、話がある」と言われた。
話??私なにかしたっけか、
『それで、話って』
「お前、笠原のコトどう思ってる」
『どうって...、るーの他に出来たかわいい部下。かな』
「そうか、」
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moe(プロフ) - 新作かきはじめたんですね!堂上教官好きだから、楽しみです!! (2017年8月19日 20時) (レス) id: 0b0aeb7aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:HONEY×BLOCK | 作成日時:2017年8月13日 16時