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卒業 ページ2
『クロ、夜っ久ん、卒業だね』
「ん??あー、だな」
「この、胸ポケにさされる花見ると、実感するよな」
私たちは今日、音駒高校を卒業する。
答辞を読むのは、私、黒崎Aです。
送辞を読むのは、なんと孤爪研磨くん。
『クロ、卒業式終わったら話がある』
「おー、わかった」
「やっと言うのかよ……」
夜っ久んはため息をつき、安堵の表情を見せた。
「ん??夜久はなんのコトか知ってんの??」
「あー、、、まあ。けど、これはお前の口から聞いた方がいいだろ」
私たちが、いつものように話をしていたら。
担任「おーい、そろそろ時間だぞ」
卒業生の私たちが、入場するのは9時25分。
「卒業生、入場」
吹奏楽部の演奏とともに、在校生の拍手が体育館に響いた。
この拍手って、意外と疲れるよね。
ああ、イヤだなぁ。
「卒業証書授与」
「5組、黒崎A」
卒業証書をもらってしまったら、もうあの楽しかった日々には戻れない。
『はい』
「黒尾鉄朗」
「はい」
「夜久衛輔」
「はい」
どんどん、続いて。
祝辞を頂いて。
38人かな。
「送辞、在校生代表、孤爪研磨」
「はい」
「生徒、起立」
研磨くんは壇上に上がり、送辞を書いた紙を取り出し、読んだ。
「平成××年3月××日、在校生代表、孤爪研磨」
「生徒、着席」
次は、いよいよ、
これを読んでしまったら、もう、もう……。
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作者名：HONEY×BLOCK | 作成日時：2017年3月11日 9時
