. ページ8
『……爆豪ってそもそも私の事好きなのかな』
零すようにそう言えばお茶子ちゃんが間髪を入れずに「当たり前やん!」と言った
麗日「Aちゃんが思っている何十倍、何百倍も爆豪くんはAちゃんの事好きやと思うよ。」
だって……とお茶子ちゃんは話を続ける
麗日「切島くん達と話している時もAちゃんは気が付いてないかもしれないけど爆豪くんAちゃんの事見てるんよ?それにデクくんが言ってたんやけど、爆豪くん今まで女の子のチョコ1個も貰ったことないんだって、義理チョコ含めて。それを完食してくれたんやろ?そんなんもう好きって言ってるようなもんやん」
うん、確かにバレンタインの時の事は自分でもちょっと浮かれちゃうくらいだったけど……けど、ここまで進展しないと不安になるよ爆豪……
───────
相談に乗ってくれたお茶子ちゃんを見送ってそのままベッドにボスッと沈み込んで充電器に刺さったままのスマホを手にして爆豪に電話をかけた
「……どした」
2コールで出た爆豪の声は電話越しだからかいつもより近く感じてドキドキする。声、震えそう……
『昨日……の、』
そこまで言えば爆豪のガシガシと頭を搔く音が聞こえた。
私知ってる、爆豪がそうするのは考えてる時の癖。下唇をクイッと突き出すのはムッとしてる時。一瞬上を見るのは何かを隠そうとしてる時……私、爆豪の事意外と分かってきている
「……悪かったよ」
『違う……昨日も言ったけど嫌じゃなかったの、私。ただ……爆豪がなんであんなことしたのか分からない……爆豪、私の事どう思ってるの?』
随分と長い沈黙が続く。実際にはそんなに長くないのかもしれない。だけど、何故か私には凄く長く感じた
「……俺は好きでもないやつとあんな事しねぇよ。触れたいって思うのも、わざわざ休みの日にかかってきた電話に出るのも、そこまで好きじゃねぇ祭りを楽しかったって思ったのも全部Aだからだ。」
そう言ってブツンと切れた電話のツーツーという音がやけに響いた
654人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mei(プロフ) - オリフラたってますよ!とっても良い作品!!どうか続きを…… (2022年4月26日 22時) (レス) @page20 id: b5f626851a (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - オリジナルフラグたってますよ…!とてもいい作品なのに正当な評価がされなくなっちゃいます!気づいてー! (2021年11月22日 6時) (レス) id: d99c906f1a (このIDを非表示/違反報告)
らい - おりふらたってますよ (2021年11月19日 2時) (レス) id: c704132556 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - オリジナルフラグたってますよ……! (2021年11月19日 2時) (レス) id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みゆぅ | 作成日時:2021年11月18日 22時