Phantom (ページ9)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:8,161 hit

▼ ページ9

.

Aside

その日、

私はあの笑顔が忘れられなかった。

A「ただいま、」

『おかえり!!

じゅったん寂しかった〜♡』

A「お兄ちゃん離れて、暑苦しい。」

樹「は〜い……」

人が帰ってきて早々に抱き着いてきて、
離れてと言うと拗ねるこの人は、

私の兄の、田中樹。
見た目にあわず動物園で働いてるということは内緒にしておこう。

『ご飯よ〜!!』

お母さんの一言で、
私とお兄ちゃんはリビングへ行く。

A「いただきます。」

樹「いただきまーす！」

今日のお兄ちゃんは、いつにも増してテンションが高い。

A「お兄ちゃん、なんかあった、？」

樹「気になる!?
気になっちゃうよね〜 !!

じーつーはー！

今日も虎がめちゃくちゃかっこよくてさ!!
それに金髪の美女も見れて…♡」

今日も虎…？

きょうもと……

金髪……

樹「お、お前どうした…？

顔赤いけど……、」

A「な…なんでもないっ！//

ごちそうさま!!」

………

A「今日も、虎…… 金髪…… ねぇ…、」

部屋に戻った私は、

そう呟いた。

って、

何でこんなに大我くんの事考えてんだよ!!

私は、近くにあったクッションに顔を埋める。

明日も会いに行かないと……

なんか思っちゃったりね…笑