【銀魂】江戸の歌姫

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今朝は気持ちの良い目覚めだった。私は、しかも結野アナの占いが１位だったのだ。素直に嬉しい。
外の空気が、いつもよりおいしい気がした。
林田さんには置き手紙を残してきたので大丈夫であろう。


それにしても江戸は案外、平和かもなんて思いながら文房具屋さんに向かう。
朝から元気に走り回る子供たち、のんびり歩く猫に、朝イチにより騒がしくなる商店街。


これも多分、真選組の人たちが江戸の治安を守ってくれているからなんだろうな。総悟くんに関しては、なんとなく仕事放棄してそうだけど。




「芹沢Aさん、ですよね？」


そんなことを思っていたら、男の人に、突然後ろから声をかけられた。うん、この時点で既に何らかのフラグは立っていたんだと思う。


「え、そうなんですかねぇ？」


動揺を隠せなかったからか、初対面の人に曖昧な返事を返す。相手はイラッと来るだろうな。
バレちゃったかな？



その男の人は、決して爽やかとは言えない笑顔で "やっと会えたね、Aちゃん"と言った。


全身に悪寒が走った。


――――そこから先は、意識が途切れて記憶が曖昧だ。
気が付けば、見知らぬ大勢の大人たち(決して爽やかではない)がいた。ここは倉庫のようなところだろうか‥少なくとも自分が両手足を縛られて、身動きがとれないのは確認できた。




おかしいな、朝の結野アナの占い結果は1位だったはず。今日は調子でも悪かったのかな。

おかしいな、こんな状況でも心に余裕があるのは、総悟くんが助けに来てくれるとでも思っているからなのかな。

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