キセキの世代のお嬢様 (ページ5)

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2話ページ5

黒子sideでは進みません。

青「ほんとテツはシュート下手だなぁ笑」

黒「青峰君がうますぎるんです。そんなほいほい入りません。」

その日も青峰と黒子は居残り練習をしていた。

その時…

ヒュンシュパ

青黒「「うわ！！」」

どこからかボールが飛んできて綺麗に、ゴールにぶつかることなくシュートが決まったのだ。

青「だっ誰だ！」

？「すみません、久しぶりにボール触ったらうずうずしちゃって。驚かせちゃいました、よね？」

2人の方を見て首をすくめた。

そう、2人の方を見て。

言葉を発しはしなかったが黒子は心底驚いていた。

喋ってもいない自分のことが見えていたからだ。

青「全然びびってねーってかお前バスケうまいな！！」

『ありがとう。』

彼女は興奮する青峰を華麗にスルーした。

黒「あの僕のこと見えてるんですか？」

思わず黒子は聞いた。

これまでに声を発さずに自分の存在に気づいてくれた人はいないのだ。

『ん？普通に見えてるわよ？それより、2人はバスケ部…だよね？』

青「あぁ、1軍青峰大輝だ。」

黒「3軍、黒子テツヤです。」

『私、妃Aって言うの！明日から練習参加するからよろしくね！！』

2人は彼女の言葉にきょとんとした。

帝光中には一応女バスも存在する。

男バスほど強くはないが。

でも彼女はまるで自分達と同じ練習に参加するように言ったのだ。

青「え、お前男バスのマネでもやるのか？」

『んーん？選手だよ。私ね、男子と一緒に試合出る許可もらってるんだぁ。』

目の前にいる妃Aと言う異例の存在に2人は驚きを隠せなかった。

？「お嬢様、こんな所にいらされたのですか。お車が到着したようです。そろそろ帰りましょう。」

お嬢様と呼ばれ彼女は振り返る。

『あ、陸！じゃあね、2人とも。また明日！』

青「お、おう。」

黒「また…。」

黒「彼女は結局何者だったのでしょうか…。」

沈黙を破ったのは黒子だった。

青「わかんねぇ。俺らと公式戦に出れるお嬢様？何もんなんだあいつ。」

黒「陸と呼ばれてた人もうちの学校の制服着てましたよね。」

妃Aも陸と呼ばれる人も2人とも制服を着ていたのだ。

その2人がどんな関係なのかは全く想像もつかなかったが、お嬢様と呼ばれていたからそれに使える人なのかなと脳内で黒子は考えた。

青「だぁー！なんかモヤモヤするじゃねぇか！」

黒「あ、青峰君。そろそろ体育館を出なきゃいけない時間です。」

青「やべっ、帰るぞ！」