キセキの世代のお嬢様 (ページ14)

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11話ページ14

彼女が抜けることは確かに戦力ダウンに繋がったが、それでも帝光中は強かった。

決勝こそ少し手こずったものの、虹村以外は1年のメンバーで全国優勝を果たした。

試合が終わって控室に戻ろうとすると、控室の前に所に見覚えのある人が待っていた。

陸「久しぶり。優勝おめでとう。」

そう言ってニコッと笑った。

青「有川じゃねぇか！久しぶりだな！」

1年のレギュラー勢は突然の有川登場に更にテンションが上がっていた。

お前ら急にどこ行ったんだよとか、妃は元気にしてるかとか控室に入った瞬間、有川は一気に質問攻めされる。

陸「まぁまぁ、これを見てください。」

有川がパソコンを開くとそこには妃が映っていた。

『あ、みんな優勝おめでとー！！最後の方ちょこっとしか見えなかったけど、みんなすごいかっこよかった！』

有川が妃に頼まれて日本からみんなの試合を中継していたのだ。

陸「仕事がなかなか片付かなくって出発が遅れて、第3Qの最後の方からしか映せなかったんだ。」

紫「妃ちんはこっちに来なかったのー？」

『私は仕事終わらなくって…。ごめんね？本当は日本に帰りたかったんだけど…。それと、留学の事も。本当に急でごめんなさい。』

一方的に留学する事になったと言う趣旨のメールをみんなもらっていたがそれっきりどんなに送っても返信はなかった。