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8話 ページ11

5月、中体連が始まる1ヶ月前。

練習は白金監督が指揮を取り、恐ろしくきついものだった。

レギュラー争いもある為ピリピリした空気も漂うようになっていた。

いつもなら朝はとぼとぼ歩く朝練勢をよく目にする時間帯だが今日は違った。

みんな笑顔を浮かべ楽しそうにしていた。

今日は朝練が無いのだ。

その理由は、

「只今より、スポーツフェスティバルを開幕いたします。」

各学年、クラス対抗で行われる。

種目はサッカー、バレー、バスケ、ソフトボールそして部活対抗リレー。

ルールとして自分が所属している部活の種目に出ることは禁止されていた。

「生徒会長からのお話です。」

全員がグラウンドに集合して行う開会式もきっと校長の話くらいから聞いてる人は少なかった。

でも生徒会長が話し始めた瞬間、何人かが驚き、そしてまた何人かはその美貌に見惚れ壇上に視線を向けたのだ。

『みなさんこんにちは。生徒会長の妃です。』

生徒会長は妃だったのだ。

終始全く興味がなくそっぽを向いていた紫原も、妃が話し始めると視線を前に向けた。

それくらい彼女は沢山の人の視線を集める存在だった。



スポーツフェスティバルは大いに盛り上がった。

そして毎年恒例のこの行事の締めくくりは男女の優勝チーム同士によるミニゲームだ。

サッカーは紫原、バレーは赤司、ソフトボールは青峰のクラスが優勝していた。

緑間は決勝で赤司のクラスに敗れていた。

妃はバレーで優勝していた。

ちなみに有川も赤司と同じくバレーに出ていて優勝。

部活対抗リレーは有川、緑間、紫原、妃、青峰、赤司の順に走った。

虹村に出るようにお願いしたが当日はどうやらバタバタしていて無理とのこと。

灰崎に至ってはリレー選考の時に部活にすら出ていなかったのだ。

妃の速さは男子に劣らなかった。

むしろリードしていた差を広げるくらいには早かった。

結果は男バスの圧倒的優勝。

ちなみに妃はブカブカのパーカーにフードを被っての参加。

男バスに女子がいるって言うのが広がったら何かと面倒なのだ。

男バスも妃が入部していることは口止めされていた。

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設定タグ:黒子のバスケ , キセキの世代 , 帝光中   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:miu | 作成日時:2021年9月4日 0時

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