After that story (ページ10)

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9話ページ10

智side

もーせっかく我慢してたのにさ。

出てきちゃったじゃん、涙。

このままだと話が前に進まないからここはおいらが。

智「彼は最後まで嵐のために尽くしてくれました。」

そう、本当に最後まで。

いっつも自分は二の次でさ？

だから、体調崩したりすることもあったしね。

あ、打ち合わせに必死でドラマの撮影に遅れたこともあったんだっけ。

前話してたよね。

香川さんが場を繋ぎ止めていい雰囲気にしていてくれてたんだっけ？

飲んだ時にそんな話も聞いたなぁ。

不意にたくさんの思い出が蘇る。

智「いつも自分よりも他の誰かのために…そう尽くしてきた彼だからこそ。彼の言葉だからこそ、人の心を動かせるきっかけになるのではないかと思いここで話させていただきました。」

あ、相葉ちゃんマイク握り直したかな。

バトンタッチ…だね。

雅「彼だって怖くなかったわけではありません。ただ、俺らに弱みは見せようとしなかった。今を謳歌しようと全力で笑っていました…。そんな彼の生き方を素敵以外の言葉で俺は表せません。」

ニノが振り向く。

バトンが繋がる。

和「彼の弱音を吐かせてあげられなかった…。俺らは。彼は自分が後ろ向きな言葉を言うことで、俺らがきっと壊れるんじゃないかと思ったんです…。そんななんもできなかった俺らに彼は「ありがとう」そう言ってくれました。笑って…くれました。」

翔「だから俺たちは、彼が命をかけて築き上げてきた嵐をこれからも守り抜きます。きっと4人であることを受け入れられない方がほとんどだと思います。それでいいんです。むしろ4人であることに違和感を持って正解なんです。嵐は…5人だから。」

智「こんな俺らですが、彼の守ってきた嵐をこれからも守っていきますので、どうかよろしくお願いします。」

4人で頭を下げる。

それと同時に拍手が聞こえる。

届いた…かな。

俺らの思い。

あぁ…会いたいな。

そう言えば、明々後日休みだったよーな…。

ひまわり持ってみんなで行くから待っててね。