6話 ページ7
和也side
何曲か歌った後に聞こえたイントロ。
今回のライブのメインの一つ。
「La tormenta」
この曲はいわゆる俺らの自己紹介ラップ。
スタートは本来なら彼なんだけど、今回は俺から。
翔「演技派の戦士だ。演じた17歳の数々見てみな………こいつがギターかき鳴らすニノ！」
ここからがアレンジ。
和「いらっしゃいませぇー！」
この曲とコンサートの挨拶を組み合わせたんだ。
彼の提案で。
和「ドンドン、パンパン会話に多いよ擬音が………けど手紙を書いたら泣いちゃった相葉ちゃん！」
雅「ねぇ盛り上がってんの〜⁉」
彼のノートに『「La tormenta」とコンサート挨拶を合わせてやってみたい』そう書かれていた。
雅「眠たいわけではないでしょ？こいつが一応最年長………おっさんか？」
智「いや、大ちゃんだ！…はぁーい！はぁーーい！」
そしたらリーダーが即採用したの。
この曲、ラップ多くて苦手なくせにさ。笑
智「ラップのリリックしたため、喋りを仕切っていた彼………That's light櫻井翔くん！」
翔「調子はどうだ東京ー！」
翔さんのコールアンドレスポンスがさらに会場を盛り上げる。
まだまだここから。
会場の色々なところに散らばっていたけど、中央のステージに集まる。
一呼吸置いてから翔さんがマイクを握り直す。
俺は横にいたから思いっきり息を吸ったのがわかった。
翔「いきなり言い出すなんだ唐突。踊りはまるで軟体動物。」
その二言で会場が今日イチで盛り上がる。
そう、彼の紹介パートだ。
和「周りを気にせず毒吐き出す。」
雅「濃ゆーい顔立ちコクありまーす。」
智「何度も何度も何度でも、どうしましょういつ何時も。」
翔「かける情熱いつも抜群。気がつく小さなミスにも松潤ー！！」
翔さんの彼を呼ぶ声で俺らは横一列になる。
智「宣誓！！」
4人で手をあげる。
智＆？「今から俺ら5人で7万人幸せにします！」
さらに会場が沸く。
リーダーの声ともう一つ声が聞こえたからね？
そう、彼の声が。
何年か前の国立ライブの挨拶の音源を使った。
アウトロが終わってからもなお鳴り止まない歓声。
あなたはすごいよ。
こんなにもファンの心を鷲掴みにするような案をたくさん考えることができてさ。
もう本当に尊敬の一言に尽きる。
それから映像を使いながらも、5人でのパフォーマンスをした。
そして迎えたトークタイム。
さぁ彼のこと、話そうか。
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作者名：miu | 作成日時：2020年2月19日 23時
