After that story (ページ6)

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5話ページ6

翔side

そして迎えたライブ当日。

ライブ前の控え室の空気感がいつもと違うように感じた。

ニノはゲームを手に持ってるけど、だいぶ前からゲームオーバーだし、

相葉くんとリーダーはいつもみたいにケーキを食べてるけど、写真撮ったりしてないし。

まぁ緊張するよな。

だって…あれからファンの前に立つのは初めてだしな。

VSとかしやがれは4人で撮り溜めしたものと、その前後の番組をスペシャルとかにしてやってもらってた。

だから、観客席に来てくれたファンの方と関わることもなかったのだ。

強いて言えば、彼のお葬式くらい…かな。

だから尚更緊張する。

あの時は切羽詰まって考えられなかったけど。

改めて思う。

4人になった俺らを…受け入れてもらえるのか。

と。

ス「みなさん、本番5分前です。ステージの下に移動しましょう。」

智「行こう。」

和＆雅＆翔「うん。」

ステージの下に着くと、いつものように円陣を組む。

ジュニアやスタッフも一緒になって。

智「えー、彼の代わりに俺が円陣の掛け声をやらせてもらいます。」

そう切り出したリーダーのところに視線が集まる。

智「みなさん、俺らの急な提案でやることになったこのコンサート。ここまで素敵なものにしてくださり、本当にありがとうございました。このコンサートの大まかな題材を作った彼も喜んでいることでしょう。今日は彼にも届くような、素敵なコンサートにしましょう。…準備はできたか！」

「うぉい！」

智「俺らで7万人幸せにしてやろうぜ！」

思わず、泣きそうになった。

彼のセリフが聞こえてきて。

「…っうぉい！」

きっとみんなもそうだ。

智「ツアー初日、いくぜっ！」

「っしゃーい！」

パチパチパチ

和「もー大野さん！」

智「ん？」

和「ずるいですよ。」

ん？じゃないよ。

ほんとそうだよ。笑

こういうとこ、リーダーなんだよなぁ。

雅「さっ、始まるよ。」

自分の立ち位置につく。

左にはニノ、右には相葉くん、その奥にリーダー。

潤、見ててな。

オープニングが始まる。

感謝カンゲキ雨嵐のイントロがイヤモニに聞こえ始める。

いざ、ファンのみんながいるステージへ。