4話 ページ5
雅紀side
今回のドームツアーはいつもと違う。
例年、札幌スタートだけど今回は東京から。
なんてったってドームツアーのスタートを飾るのは…
国立競技場だからね！
ライブの内容はドームでやるのとほぼ同じ。
っていうか、あまりにも急に決まったことだったから同じ案を使わざるを得なかった感じ。
そうなった理由は、まだ発表はしてなかったけど国立でライブをやることが決まってた歌手の方が、
歌「潤は国立競技場でライブがしたいと思うから、譲りたいんだけど、嵐の皆さん的には大丈夫かな？」
って言ってくれて。
せっかくの国立競技場でライブできる機会を譲るなんてさ…
もー貴方はどれだけの人に愛されてるんだよ。
俺らはその歌手の方の熱い思いに心を動かされ国立でのライブを引き受けた。
それと引き換えというか、変わりに俺らが1番ここ見やすいよね！って思ってる席に招待する事になった。
ツアースタートまでその時点で2ヶ月しかなかった。
国立ライブが次の日に正式に決まり、その日から慌ただしく準備が始まった。
ドームとは大きさが違うからいろんなものを追加で発注した。
遂には東京ドームに簡易ステージを作ってリハーサルができるまでに。
リハーサルを振り返った反省会の後何度か5人で飲んだことあるお店に行った。
智「いよいよだね。」
和「もう来週には始まりますよ、ドームツアー。」
雅「国立でライブやんの久しぶりだね。」
翔「飲み仲間だったんだってさ。ライブについて熱く語っていた姿を今でも鮮明に覚えてるって。」
和「国立ライブ譲るってもんのすごくすごい事だよね。」
雅「だってさ、向こうにメリットないじゃんね？」
翔「それくらい彼の熱意に惹かれてたんだよ。…すごいよね。」
智＆雅＆和「うん…。」
それからはあの時こんなんだったよねーって昔話に花が咲き、
これからはこうやっていきたいよねって将来を語り、
さぁ来週から頑張ろうねって気合いを入れた。
智「さぁ、帰りますか！」
翔「もうこんな時間かぁ。」
和「めっちゃ語りましたね。」
雅「こういうのもたまにいいね。」
またみんなで飲もうねーってその日はおしまい。
次の日の撮影は、あまりにも酔っ払って熱く語ってたリーダーが面白かったよねって話が話題に。
智「俺そんなこと言ったぁ？」
なんてリーダーは言ってたけど、みんなの記憶にバッチリ刻まれててずーっといじられてた。
智「みんなしてなんだよ。もー。」
なんで拗ねてたけど、俺的にはこれぞ嵐って感じがする。
来週からのライブ頑張ろ、みんな。
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作者名：miu | 作成日時：2020年2月19日 23時
