After that story (ページ4)

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3話ページ4

智side

彼の思いを受け取って、

おいらが指揮をとってみせる！

って思ったんだけど…。

コンサートの要綱にはおいらには理解できない数字がずらーっと。

会議中には理解しきれなくて後でマネに教えてもらったもん。笑

そしたらさ、

マ「松本さん、全てのコンサートこうやって決めてらっしゃったんですよ。今回のは階段の段数多過ぎたかも。とか、もう少しモニターの画質を良くしたいとか。誰も気にしないような小さなことも一つ一つ決めてらっしゃいました。」

懐かしそうに話すマネの優しい柔らかい表情…すっごくいいなぁって。

ただ一つ。

智「さすがだなぁ。でもマネ、俺らのコンサートはこれからも彼中心に作られるよ。これ…まだメンバー以外には見せてないんでけど。」

俺はミラー越しにマネに彼の残したノートを見せた。

マ「これは…？」

智「彼がね、俺らに残してくれたの。コンサートについてのノート。これからも指揮を取るのは彼だよ。」

マ「松本さん…。」

わかるよ、その気持ち。

マ「大野さん！頑張りましょうね！」

智「うん！」

輝いたマネの顔はコンサート会議の最後によく彼が言っていた「さぁ、最高のコンサート作るよ？」って言った時のようだった。

もぅ、あなたはどれだけ素敵な人なんだよ。笑

それから何とか、色々決まりアルバムも発売し、おいらオリジナルの振り付けもして…

遂には東京ドームに作った簡易ステージでのリハーサルを迎える事になった。

自分の曲確認しながら全体を見るのは俺らにはまだレベルが高すぎるねって話になったから彼が残してくれたチェックリストを使う事に。

ホント彼には感謝しかないよ。

リハーサルの後は振り返りをやる事に。

今までは彼1人の参加だったから、どことなくみんな緊張してた。

でもスタッフ「これについてはどう思いますか？」そんな感じで聞いてくれるから発言しやすくて自分で言うのもなんだけどいい会議になった。

翔「すごいね、スタッフは。」

和「ほんと。俺ら要求されなきゃ発言できなかったですよね。」

雅「このライトはーとか、ここのタイミングはーとか理解するのでいっぱいいっぱいだった…。」

翔「あははは！相葉さんずーっときょろきょろしてたよね。笑」

和「そうそう。笑」

笑って話してるみんなの半歩後ろを歩きながらメンバーの話を聞く。

いいねぇ、これ。

和「おーのさん？聞いてるんですか？」

智「ん？」

雅「リーダー絶対聞いてなかったな。笑」

翔「しっかりしてよ？笑」

おいらこの雰囲気好きだわ。