『転生したらスライムの部下になった件について』

7話　子竜と子虎 ページ10

2週間後







『なかなかいないな〜』







そう言いながら洞窟の湖の近くを散歩していたところ。







｢グッググ…｣





｢キュー…｣








ん？なんか苦しんでる声がする…
　






《魔物の子虎と子竜がいます苦しんでいるのは子虎のほうです。》







助けなきゃ！








『子虎さん？大丈夫？』







声のする方へかけると腹に怪我をし血を出しながら力なく横たわっている子虎と横たわっている子虎に寄り添って泣いている子竜がいた。






『大丈夫だよ！今助けっ…とうわわわ！』






近寄ろうとすると子竜が炎を出して威嚇していた。明らかに警戒しているようだった。







当たり前だよねだって友達が怪我してるんだもん…でも








『待って！私は助けに来た。今頼れるのは私しかいないんじゃない？友達を助けたいでしょ？』







そう言うと子竜が攻撃を止めたどうやら納得してくれたらしい。ミネルバ、回復できるスキルって私にある？


　




《たった今二人への主様の愛情と守護者の統合を開始し回復できるスキルに進化させました。》







ありがとう。






《いえ礼には及びません。》






　
『じゃあえっと…完全回復(フルリカバリー)』






私がそう唱えると子虎の腹のあたりから光が出てたちまち血が止まり傷ひとつなくなった。


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