Not a dream【アリスインワンダーランド】 (ページ1)

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プロローグページ1

『...っ！！』

あぁ、また同じ夢を見た

いつも通りの事だけど妙に不気味で可笑しい夢だから慣れない

お父さんに話を聞いてもらおう

そう思って私は起きてすぐの重い体を動かしゆっくりと自分の部屋を出た

｢～～～！？～～～～～！！！｣

男の人の声がする...？

寝ぼけたままだからかよく聞き取れないけれど...

そっか、まだ夜だからお父さん達が仕事の話をしてるんだ

私が行ったら邪魔しちゃうかな、また可笑しな夢を見るためにベッドに戻って眠ろうか

なんて考えつつも体は正直で気付けばお父さん達がいる部屋の前に立っていた

部屋にいる全員が驚いたように私を見た

お父さん｢また悪い夢か？｣

『...』

私は何も言わずコクリと頷いた

お父さん｢すぐ戻ります｣

そう言うとお父さんは部屋に連れていってくれた
＿＿＿＿＿＿＿

お父さん｢さあ、話してごらん｣

『真っ暗な穴を落ちていくの。それから変な生き物に会うの』

お父さん｢どんな生き物だい？｣

『えっと...ドードー鳥とか、洋服を着たウサギとか...それに、笑う猫』

お父さん｢猫が笑うとは知らなかったな｣

『私も

あぁ、それから、青い芋虫。』

お父さん｢青い芋虫...？｣

『私は、おかしくなったの？』

お父さん｢どうやら、そのようだね...まともじゃない｣

お父さんは私の額を優しく触るとそう言った

お父さん｢でも、いいことを教えてあげるよ。

偉大な人はみんなそうなんだ

ただの夢だ。A。

悪いことは起きないよ

怖くなったら目を冷ませばいい。

こうやってね｣

お父さんは私の肩辺りを軽くつねった

『痛い！...ふふっ』

全然痛くはなかったけど少し大袈裟に言ってみたら自分で面白くなって笑ってしまった

お父さん｢ははっ...｣