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ある日の午後。収録を終え、打ち合わせがあるというので会議室の椅子に座っていた。いつものスタッフさんじゃないので恐らくLIVEの打ち合わせではないのだろう。
ス｢──ということなのですが、この企画をやりたいと思っているんです。｣
天月｢旅ロケ？｣
ス｢はい！天月さんは以前に京都で美味しい物を食べたいと仰ってましたよね？｣
天月｢まあ…言ってましたね｣
ス｢なので今回は1週間京都に行ってもらおうと思います！｣
天月｢私1人…ですか？｣
ス｢いえ！81プロデュースの新人声優と梅原裕一郎さんの3人です！｣
天月｢あー梅さんいるなら安心です。いいですよ｣
ス｢ありがとうございます！えー…ロケは来月の頭からになりますが大丈夫ですか？｣
天月｢旦那に確認とってみます。連絡は後ほどしますね｣
ス｢はい！｣
スタッフさんにそう言って会議室を出た。旅ロケかぁ…なんで拓也来ないんだろう。
そう思いながら事務所の外に出ると高身長イケメンが立っていた。
天月｢拓也！｣
江口｢A！終わった？｣
天月｢うん。待っててくれたの？｣
江口｢大事な奥さんと帰りたくてね〜｣
天月｢何それ好き。帰ろ｣
拓也の車に乗って家まで帰ることにした。それにしてもこの人は髪色明るいし高身長だしイケメンだしめっちゃ目立つな。逆ナンとかされないか心配。
天月｢あ、そうそうあのね。来月の頭から京都で旅ロケすることになった｣
江口｢それって期間どれくらい？｣
天月｢1週間だって｣
江口｢1週間かぁ…それ誰が行くの？｣
天月｢私と81プロデュースの新人声優と梅さん｣
江口｢梅ちゃん行くなら安心だな｣
天月｢拓也も一緒に行こうよ｣
江口｢行きたいけど仕事あるんだよなぁ…｣
天月｢まー、私は美味しい物沢山食べてくるよ｣
江口｢美味しいお土産買ってきてね。あと夜電話しようね？梅ちゃんから離れちゃダメだよ？危険なことしちゃダメだよ？あと｣
天月｢はいはいわかったから笑｣
拓也は1週間私がいないから心配なんだろうな笑
旅ロケなんてやったことないけど…まあ上手くいくでしょう。
あんなことが起こるなんてその時は誰も思っていなかった。
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作者名：空白 | 作成日時：2021年4月6日 21時
