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天月｢ただいま〜って誰もいないけどね笑｣
私は家に帰ってすぐあおちゃんから貰ったワンピースを着た。これすっごい可愛くてお気に入りなんだよね。
天月｢さっ、ケーキ出しますか｣
誕生日まで残り45分。去年はここに良くんがいたけどラジオだから来れないんだって。ラジオ行きたくないってLINEにまで送ってきてたな笑
良くんが作ってくれた料理を食べながらテレビを見ているとインターホンがなった。
天月｢はーい｣
江口｢間に合った！？｣
天月｢拓さん！？なんでここに！？｣
ドアの先には何故か拓さんがいた。とりあえず家に上げて時計を見ると少し安心していた。どうしたんだろう…
江口｢あと5分で誕生日だね｣
天月｢あと5分！？｣
スマホを見ると23時55分が56分に変わった。うわ…完全にぼーっとしてたわ…
天月｢何か安心した｣
江口｢なんで？｣
天月｢誕生日の瞬間に誰かいるって安心感ない？笑｣
江口｢ある笑 俺なんか24のときそれだったからね？｣
天月｢えー可哀想｣
江口｢他人事みたいな言い方だな笑｣
天月｢他人事だもん笑｣
江口｢24のとき誕生日でぼっちになるかけた｣
天月｢やめて！！笑｣
そんなことを話しているといつの間にか日付が変わっていた。拓さんはよし、と呟くと私の目の前に立った。
江口｢A、誕生日おめでとう｣
天月｢ありがとう。今年も拓さんが一番乗り笑｣
江口｢これでもう我慢しなくていいんだよな｣
拓さんはそう言うと小さな箱からイヤリングを取り出した。そして私の耳に付けてこう言った。
江口｢Aが好きです。付き合ってください。｣
私は目に涙を溜めて２つ返事で｢はい｣と言った。
江口｢はあぁあぁ…良かった｣
拓さんは私を抱きしめてそう言った。安心しすぎでしょ笑
天月｢断られると思った？笑｣
江口｢うん…正直断られるかと思った…｣
天月｢私が断るわけないじゃん｣
江口｢だって俺が好きって言ってもありがとうとしか言わないからさ…心配になった｣
天月｢ごめんごめん｣
だって拓さんが急に好きとか言うからなんて返せばいいかわかんなかったんだもん…
天月｢良くんが作ったご飯あるけど食べる？｣
江口｢え、まじ！？食べる！｣
私は良くんが多めに作ってくれたご飯を2人分のお皿に移して拓さんと食べた。うん、やっぱ美味しいわ。嫁に来て欲しい。
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作者名：空白 | 作成日時：2021年4月3日 20時
