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家入硝子 side
家入「はぁ…やっと寝た」
五条「飲ませすぎじゃねぇ?明日こいつ朝から任務だろ」
夏油「大丈夫、私と合同だから」
家入「最悪1人でも行けるな」
Aにテキーラを飲ませて2時間が経った。酔って潰れるのは早かったけど寝るまでが面倒くさい。私に抱きついてくるわマカロン全部口に入れるわ夜蛾先生のとこに行こうとするわ…
潰れたんなら早く寝ろ、とずっと思っている。
五条「…で?そっちは何か進展あった?」
家入「見る限りなさそうだけど」
夏油「まあお察しの通りで。全くと言っていいほど進展はないね」
家入「遠回しに好きって言われたのに気づかないとか…本当呆れるよ」
そう、夏油はAのことが好きなのだ。もちろん恋愛的な意味として。今まで何度も2人で出かけたり合同任務こなしたり遠回しに告白されたのに…
全くと言っていいほど気づかない鈍感は見たことがない。Aは夏油が可哀想に思えるほど鈍感でバカで天然でポンコツでアホだ。
五条「ってか、なんでこいつのこと好きなの?やっぱ顔?」
夏油「まあ顔も、だね」
家入「顔はいいのに中身が残念すぎる」
夏油「そんな事ないよ。任務の時は結構しっかりやってるし」
五条「俺、Aと合同任務したことないんだよな。今度頼んでみるか」
夏油「任務の時となると頼もしいよ。いつもそうだといいのに、ってぐらい」
なるほど。つまり良くも悪くもメリハリがついているということか。試験で電話していたのは謎だが。
夏油「Aはさ、私達が思っている以上に善人なんだよ」
家入「それはもう痛いほど分かる」
夏油「去年の今頃だったかな。初めての合同任務だったよ。任務中に助からないと、足でまといになると分かっている相手にも手を差し伸べててね…」
家入「ギャップ、ってやつか」
夏油「簡単に言うとね」
五条「へぇ…まあでもあいつは家系が家系だからな」
家入「両親亡くしたんだっけ」
五条「そうそう。呪詛師にやられたんだとよ」
夏油「両親を殺した相手すらも傷つけたくないって思うぐらい心が綺麗なんだよね。Aは」
そしてその後永遠とAと出会った話や第一印象は良かった、など話した。私達はAによくため息をついたり酷いことを言うけど実は大好き。
だから夏油からAが好きだと言われた時は驚かなかった。夏油か五条。誰か惚れるだろうと思っていたから。
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作者名:空白 | 作成日時:2021年6月9日 23時