夏油傑の悩みの種 (ページ45)

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私の部屋へ荷物を置いたあと、生徒に渡すお土産だけ持って部屋を出た。女子寮から出て私達の教室へ向かう。

悟と傑と硝子はもう教室にいるのかな。任務入ってるかどうか確認し忘れたからもしかしたら3人ともいないかも…

『姉さん、もしかしたら任務でいないかも』

加味「全然いいよ。梨花ちゃんと会えただけ嬉しいし！」

潮凪「うわもう…Aちゃんと違うタイプの天使じゃん…」

ぐーっと体を伸ばしながら歩いていると「Aちゃん！」と、何ともフレッシュな声が聞こえてきた。1つしか変わらないのに何でこんなにも若々しいのか…

後ろを振り向くと雄と建人がいた。

『おはよー。今日任務ないんだ？』

灰原「うん！だから今から授業なんだけど………あれ、七海。僕目が悪くなったのかも」

七海「…幻覚かもしれないな」

『え？何言ってるの？』

灰原「Aちゃんが2人…今日は休む？最近頑張りすぎだなーって思ってたんだよね」

『私が2人…？』

何を言ってるんだこいつらは。と思ったいたけど隣にいる姉さんを見て納得した。

それを見兼ねた梨花があのね、と頬をかきながら2人に近づいた。

潮凪「この人はAちゃんの双子のお姉さん。加味柚ちゃんだよ」

灰原「双子の？」

七海「姉？」

加味「『息ピッタリだね』」

潮凪「うーんブーメランなんだよなぁ」

3人に合わせたらこれより面倒くさいことになるかもな、と心の中でため息を吐きながら姉さんに視線を向けた。姉さんと交わった視線は自然と後輩2人へ向いた。

加味「Aの双子の姉の加味柚です。よろしくね」

灰原「Aちゃんにそっくり…！灰原雄です！よろしくお願いします！」

七海「七海建人です。よろしくお願いします」

『2人とも私の1個下。良い子達だよ』

どんな子かは時々連絡してるからすぐ覚えるだろうなあと思い、姉さんと雄のほんわかオーラを感じながらニコニコとしていた。これは癒しだ。梨花とはまた違うセラピーが感じれるから疲れた時にはいいかも。

『多分パッと見じゃ分からないだろうけど…』

加味「まあお義父さんですら間違うから間違っても全然大丈夫だよ笑」

灰原「柚さんとAちゃん…間違わないように頑張る！」

七海「…頑張ります」

うん、後輩達は今日も可愛い。

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