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次の日、とんでもない体の怠さに目を覚ました。これはあれだ…何か変な呪霊がついてるんだよ。そのうち消えるから大丈夫。
『食欲ないなぁ…食べなくていっか』
力が入らない手で何とか制服を着て寮を出た。
教室に入ると既にみんな揃っていた。五条の坊ちゃんはこれから任務なんだとよ。
『五条の坊ちゃんは大変だねぇ』
五条「他人事みたいに言うなよ」
『他人事だもん』
あっ、懐かしい。このテンポいい会話。それが嬉しくなって口角が上がった。悟も嬉しかったのか若干口角が上がっているのが隠しきれていない。
『傑ー、今日暇?』
夏油「午後から梨花と任務だよ」
『えぇーーいいなーー』
夏油「??どうしてだい?」
『梨花と一緒とか最高すぎ。嫌な任務でも頑張れるよ。何なら怪我してもその笑顔で癒されるね!』
満面の笑みで梨花にウインクすると引かれた気がする。なんでや。
いつものバカさ全開で行くと美佳が死ぬ前のような明るい雰囲気になった。私1人が暗いだけでこんなに迷惑かけちゃうのか…
『私、ここ卒業したら金髪に染める』
家入「急にどうした?」
『ギャルになって渋谷でナンパされるのを待つ』
五条「お前この間渋谷でナンパされてただろ」
『あれはナンパじゃねぇよ!!一緒にお茶行かない?はナンパじゃねぇ!!!』
五条「ナンパだよ!!」
あれ?私知らず知らずの間にナンパされてた…?
いやーモテる女は辛い。顔だけの悟にナンパって言われたんだからあれはきっとナンパだ。誰がなんと言おうとナンパだ。
てか、ここの教室顔面偏差値高いなおい。私は…まあ普通として硝子と梨花は可愛いでしょ?悟はモデルかよ。脚長すぎんだろ顔良すぎかよ。傑は治安悪ぃな!でも顔がいい。
『結局みんな顔がいいな。後で2000枚写真撮らなきゃ』
潮凪「Aちゃん…?」
家入「放っとけ。どうせいつもの発作的なあれだろ」
『発作的なあれって何だよ!』
無駄に顔がいい硝子の頬を引っ張って顔を歪ませようとしたけど無理だった。顔がいいやつは顔がいいままだわ。来世ではげる呪いかけてやるからな。
五条「んじゃ、俺は行って来るわ」
『シュークリーム』
五条「はいはい」
『行ってら!!』
今日は最上級のシュークリームが食べれそう。悟と一緒に全国マカロン制覇とかしてみたいな。大好物のマカロンなら無限に食べれるから!!!!!
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作者名:空白 | 作成日時:2021年6月9日 23時