夏油傑の悩みの種 (ページ28)

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現場に行くとすぐに呪霊が現れた。時間短縮に繋がるし有難い。私はまだ2級だけどそれなりに忙しいんだからね？

猪野「うっ…」

『琢真くん、そいつは遠距離型だから距離詰めて！』

猪野「はい！」

大体の呪霊は遠距離型だと接近戦が弱い。特級はどちらも強いけどこのレベルなら接近戦でいくと効果的だろう。それにしてもあんまり戦い慣れてないな…これからだろうけどさ。

『疲れてるだろうけどチャンスだよ！距離詰めてトドメやっちゃお！』

猪野「わかりました！」

琢真くんは術式でトドメをさした。まだまだ改善点はあるけどいい感じじゃないかな。後でアイスでも買ってあげよっと。

『お疲れ様〜』

猪野「ありがとうございま…加味さん後ろ！」

『っ……こういう呪霊もいるから気をつけてね？』

咄嗟に後ろを振り返り、呪具で刺した。3級レベルで良かった。琢真くんありがとね。今度焼肉奢ろう。

帳が消えたのを確認して2人で車に戻った。その途中にいい所と悪い所をそれぞれあげた。悪い所ばかりだと自信失くしちゃうから同じぐらいの量でね。

猪野「加味さんって……聞いてたよりずっといい先輩っすね！」

『え？なに急に笑』

猪野「川谷さんから加味さんのこと聞いてたんすけど…子供っぽくて手がかかるし終わったらアイス強要してくるし面倒だって言ってたんで不安でした」

あいつ何言っとんねん。私は至って真面目だろ！！！任務だって完璧にこなしとるやろがい！！しばくぞあほが！！

『まーでも、最近は丸くなったよ』

猪野「前は手を煩わせるような感じだったんですか…？」

『うん笑後輩からも先輩扱いされた事ないしね笑』

健人には逆に後輩みたいな扱いされたし雄は私のこと妹だと思ってない？下に兄弟いるのは知ってるけど私はあなたの兄弟じゃないんだよ？っていつも言ってたっけな。懐かしい…

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